柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

榊原・嶌のグロバルナビ

2009年05月25日 | 葬儀の世界
5月23日のBS-TBSの番組「榊原・嶌のグローバルナビ」に
燦ホールディングスの古内社長がゲスト出演していました。

1時間の番組ですが、大部分が古内社長との対談でした。
今の葬儀事情と傘下の公益社の内容を紹介していました。

公益社には葬祭ディレクターが177人いるそうです。
私が始めて公益社に伺ったのは、10年くらい前でしょうか。
日本一の葬儀社の社員研修が知りたくて
面識もないのに、電話で見学を申し込みました。
驚いたことに即決で了解して頂けたのです。

研修内容や研修センター内をご案内していただき
設備と、システムの素晴らしさに感動しました。

そのとき対応してくださった部長から
「遺族ケアはこれから取り掛かりたい
あなたの方が先にされています」とそれだけは褒めていただきました。
当時、私は葬儀社として遺族ケアの会を行っていたのですが
国内では他になかったと思います。
葬儀スタッフが仕事の合間に、行なっていた小さな遺族会でしたが
毎月必ず開催しました。

その数年後に、公益社は遺族ケアの「ひだまりの会」を立ち上げました。
私が先に歩んだ数年間など、足元にも及ばない素晴らしい
実績を上げています。
公益社は遺族ケアを充実させ「ひだまりの会」は葬儀業界では遺族ケアの第一人者となりました。

そのほかにエンバーミングも積極的に行なっています。
聞きなれない言葉ですが
ドライアイスを使用せずに遺体を長期に保存できる方法です。
遺体の血液を処理しますので、感染症の危険もなくなります。
そして、事故などで傷ついた遺体や、病気で見る影もなく衰弱した遺体を
生前の見慣れた状態に修復が出来ます。
この長期保存、感染防止、遺体修復は
「遺族が故人と一番いい状態でお別れを出来るようにする」のが目的です。

エンバーミングは火葬をするから必要ない・・と
簡単に言い切ってしまえるものではありません。

番組ではそんな事は話していませんが・・・
チョット、皆さんにエンバミングの本来の目的を知ってもらいたくて。

ところで、番組を見ててビックリしました。
女性の葬祭ディレクターが登場するのですが
彼女がまだ学生の頃に一度会ったことがあるのです。

当時大学生だった彼女から私がいた職場に電話がかかってきました。
卒論の為に取材できませんか? ということでした。

なにを聞かれたのか、はっきりと思い出しませんが
長々と葬儀の話をしました。
その後お礼の手紙を頂いたので、とても印象が強かったのです。
そこには卒業論文に「これからの葬儀業界の・・・・・」を書きたいが
中々整理しきれないでいたが、今回の話で大変参考になったし非情に
心を打たれた、とありました。

将来のある方からの手紙だったので、今でもとってあります。
だから、番組に彼女の名前が出た時に、すぐに思い出だしました。

あの子が、この世界で頑張っているんだ、と
とても嬉しくなりました。
でも、残念ながら顔は覚えていなくて初対面みたいでしたが。

色んな意味でいい番組でした。
でもBSだと、あまり見た人はいませんね。