柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

葬儀の仕事4

2009年05月13日 | 葬儀の世界
葬儀告別式の日は
様々な確認から始まります。

霊柩車、マイクロバス、ハイヤーの確認を怠ると
万が一、手配ミスがあった場合
出棺が出来ません。

火葬場は受付時間が厳しく
少しの遅れが多大な迷惑をかけることになります。

実際に過去、手配の時間を間違え
朝の確認でそれが判明し、大騒ぎになったことがあります。
もちろん、事務所内だけで、お客様には微塵もその影は見せませんが。

そんな訳で、確認をとった後は
火葬場へ持参する荷物や書類を確認します。

ご親族控え室の掃除、式場内の掃除
ご遺体の点検、返礼品の準備、受付の支度を終える頃
ご遺族やご親族がお見えになります。

指揮中に読み上げる弔電の順番とフリガナの確認をします。
火葬場へ同行される方の人数も確認しますが
これが中々、大変な作業で出棺直前まで決まらないこともあります。

火葬場に同行されると
その後の初七日法要、会食に移行するので
お膳数にも影響が出ます。
余聞に余るのもよくないのですが
足りない方が、一大事になります。

供物の処理の仕方や
自宅に置く返礼品の数も再確認。
お花入れの時に納める物の確認。
お別れ時に一般の方をお誘いするかの確認などを
式前に行ないます。

お手伝いの方が見えると
出棺前に香典の集計を終え、喪主に手渡す説明や
食事の説明などをします。

ご親族もお手伝いの方も、通夜を無事に過せたので
安心感が見受けられ、私たちも和やかな接し方で務めます。

導師が来られ、担当者と打合せをし
式が始まります。

式が始まって、花入れが始まる頃には
車輌が揃っています。
もし、どの車でも遅れて未到着なら
式の終了も加減しなくてはなりません。
棺を持っていざ霊柩車に・・・と移動したら
霊柩車が無かった!では、話になりませんから。

花入れは、親族の席を片付けて広さを確保する所から始めます。
なるべく音を立てずに、スピーディーに行ないます。
花を摘みますが、乱暴にしてはいけないし
かといって、時間がかかるのも困ります。
一般の方の誘いがけも
しつこい誘いはせずに、でも満遍なく声をかけます。
人数が多いときは、人の列を調整したり
棺の向きを変えたりします。
その場の判断で、臨機応変が基本です。
喪主挨拶、乗棺、各車輌への誘導
会葬者の誘導、

乗り遅れた人はいないか?
人数確認をし、喪主から伝えられた人数と食い違えば
すぐにお膳の追加を手配します。

火葬場にはスタッフが同行し、他スタッフはお見送りをします。
無事に向われた後に、会葬者をお見送りします。
このときに、返礼品の渡し忘れがないか?
忘れ物がないか?をチェックし
希望者にはタクシーの手配をします。