柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

葬儀社の仕事 2

2009年05月07日 | 葬儀の世界
通夜が始まる前にする事はまだまだあります。
死亡届けを代行する葬儀社が多くなりました。
死亡届と火葬申請書を提出し、火葬許可書を受取ります。
火葬するには火葬許可書が必要です。

故人の体を保持する為には24時間以内にドライアイスの交換を行ないます。
旅支度や納棺も通夜前には済ませます。
映画の「おくりびと」のようなマネは中々出来ませんが
ご家族の方と一緒に清拭をし、足袋、手甲、脚絆、帷子、草履、すげ笠、杖などを
身につけるお手伝いをします。
その時にラストメイクも施します。
出棺の時まで、綺麗な状態を保てるように、遺体のチェックは
何度も行ないます。

ご家族から打合せ時に伺った故人の人柄や生い立ちや趣味から
その方らしい葬儀を準備します。
最近では愛用品を飾ることも多くなりましたし
故人の紹介をするナレーションや映像を用意するところもあります。
これらは殆どが社員の手によって作られます。
看板や遺影写真、礼状も自社作成する葬儀社が増えました。

式場の設営、控え室の準備、館内の清掃も社員の仕事です。

最近では家族葬などが多くなり、葬儀の規模も小さくなりましたが
準備の行程は、大きくても小さくても変わりません。

日本の葬儀社の8割以上が就労者が10人以内の規模といわれています。
少ない人数で、ほぼ1日の間にこの準備をしますが
同じ日に葬儀を行なっていることもありますし
新たに故人のお迎えを依頼されることもしばしばあります。

どちらも、お待たせすることが出来ないので
休みの予定が入っていても、急遽出社になる事は日常茶飯事です。

初めての経験で不安になられているご家族から度重なる問い合わせもあります。
ご家族は、簡単な質問でも必ず担当者に問い合わせをしてきます。
どんなに忙しくても、担当者が直接対応する事は
ご家族のより一層の安心と信頼を獲得することです。

葬儀は会館ばかりではなく、自宅や寺院など外の現場もあります。
この場合の準備は道具の搬入や設営が更に増え
時間の制限もあり、より忙しくなります。

このような準備を終えて通夜を迎えます。