柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

葬儀社はいつ決める?

2009年01月13日 | お葬式
葬儀業界紙に「葬儀についてのアンケート調査」がありました。

それによると【望ましい葬儀の形】で
一番目は《費用を掛けないで欲しい》です。
2番目は《家族だけで送って欲しい》
ぐっと下がって
3番目は《子供や家族に任せたい》です

そして【今後の葬儀のあり方】については
1番目が《自主的で自由度が高い》
2番目が《故人や家族の意見を反映》
3番目が《家族だけの葬儀でよい》でした。

【望ましい・・・】と【今後・・・】の違いはあれど
皆さんがしたい葬儀の形が見えています。

『家族で、自分達主導の葬儀がしたい』ということのようです。

【費用をかけないで】というのは、形式だけを重んじて不必要な物に
お金をかける必要はない、とお考えのようです。
格安を望まれている訳ではないのです。

どれも、頷ける結果です。

葬儀の相談をしていても、同様の傾向が見えています。


皆さんは葬儀への考えも、希望もある訳です。

ところが、現実には不思議な結果が出ています。

葬儀社を何社から選びましたか?と聞くと
大多数の方が「1社」と答えます。

葬儀は高額の買い物です。

100万前後の買い物をするのには、数社の商品を見比べるのが普通です。

どうして、1社で決めてしまうのでしょう?

事前に葬儀社の調査をしている方も、最近では多くなりましたが
なんとなく決めた方も大勢います。

「葬式なら、近くに葬儀会館があったからそこで良い」とか
「この辺は、昔からあの葬儀社だ」とか
「よく聞く名前だから」とかで決めているのではないですか?

そして、病院で家族が亡くなった場合
一番最初にする事は、葬儀社に故人の移送を頼む為に葬儀社を決定することです。

問題は、ここです!

前から、葬儀費用や対応を調べて決めた葬儀社ならいいのですが
ただ、名前を知っていたから・・・いう理由だけで頼むと
実際の打合せで
*希望を受け入れてもらえなかったり
*不要な物を押し付けられたり
*気に入らない商品しかなかったり
で、嫌な思いをする羽目になります。

でも、そんな時でも、ほとんどの方は、文句も言わずに「そうですか」と
受け入れてしまいます。

そして、100万近いお金を払うのです。

もちろん、希望がかなえられればラッキーですが。


こう考えると
事前に葬儀社を調べていなければ

≪病院からの故人の移送の為に、葬儀社を安易に決定してはいけない≫

と言う事です。


移送するには葬儀社に依頼しなければいけませんが
あくまで移送の依頼であり
安置してから、葬儀社を選んでください。

移送した葬儀社には
「家族で相談したいので、一度引き取って下さい。料金は後で請求書を送って下さい」といえば大丈夫です。

但し、ドライアイスの処置だけはしてもらって下さい。
通常10k(4個)を使います。
「それ以外は、何もいりません」と断りましょう。

これで24時間は心配要りません。

そして、自分達の希望を叶えてくれる葬儀社を決定して下さい。