38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

ひとり食べる、秋の蟹。

2013年10月02日 | 農と暮らしの日記
蟹、といえば当地ではこのワタリガニ。
ガザミともいう。子どもの頃から食べていた記憶はあるのだけれど、高校卒業後の東京の学生時代などは、どんな種類であれ蟹など食べる機会があろうはずはなく(あっても、コンパの居酒屋で出る「カニ風味グラタン」みたいなのか、いわゆる「カニかま」)、会社勤めをするようになって、気がついたら蟹といえば太い爪を割って身を出し、しゃぶしゃぶするようなものになっていた。

だけれど、瀬戸内ではやっぱりワタリガニ。
爪も割って食べるが、それよりも本体の肉やミソ(内臓)、冬場のメスなら卵がこの蟹の魅力で、空になった甲羅を盃に燗酒をやったり、ミソや小さい爪などを残しておいて、〆に熱い味噌汁をすするなんていうのもたまらず、ほかの蟹に比べて「酒飲み」向きの蟹であるような気がする。

で、今日のはいただきもので。
僕は夜に会があって、帰宅して10時頃からひとりで食べたのだけれど、そういえば蟹をひとりで食べるということは珍しく、どうもいまひとつだ。蟹を食べるときはみな無口になるとか言われるくらいだから、ひとりで食べようが大勢だろうが関係なさそうに思えるが、本当に何もしゃべらず黙々と食べるのでは文字通り味気ない。やはり、子どもたちに「そこ、まだ残っとる」とか「爪の割り方が下手やな」とかうるさく言いながら食べるのが蟹の楽しみではないだろうか。

もうひとつ、気になっているのが蟹の赤さ。
蟹は茹でると写真のように真っ赤になるが、生のとき(生きて泳いでいるとき)は黒っぽい、言ってみればつまらない色合いをしている。それが、人間に食べられる段になると見事な朱色に変わり、食欲をそそる。何のために蟹は赤くなるのだろう。もちろん、当の蟹はそんなことに思い悩むことなく、すでに永久の眠りについている。
蟹にとってそれは幸せなことだろうか。



水曜、今日も晴れ時々曇り。全国的に高温で、当地でも30℃を超えたらしい。
午前:あちこちをトラクタで耕耘し、一部にレタス類その他の苗の定植。
午後:あちこちをトラクタで耕耘、夕方から、午前中に植えた苗などあちこちに水やり。
夜:20時から図書館で、ゆうき生協地区会の運営会。冬の収穫祭の準備など。
22時前に帰宅、晩ごはん。



台風23号は沖縄から北上しながら若干西方へそれていくようだ。
それでも予報では週末に傘マークがついている。9月26日未明の雨から降っていない畑はかなり乾燥していて、しかもこのところの高温続きだから、そろそろまとまった雨がほしい。

コメント
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