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さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

今頃、しかもこんなに甘い処分とは 岩下千紘と染谷レフェリーに処分下る

2023-08-24 21:27:24 | 関東ボクシング



井上尚弥、フルトン戦のアンダー、岩下千紘vs高原裕之戦で起こった反則打と、にもかかわらずの試合続行について、JBCがやっと処分を出しました。
試合は岩下のTKO勝ちで終わりましたが無効試合に変更。
反則打を打った(二度やってましたが、それは問題視されていないようです)岩下千紘と、試合続行を許可した染谷路明レフェリーに対し、戒告処分が下った、とのことです。


感想としては、あれだけやってその程度で済むのか、というに尽きます。
反則打というのは、文字通りの打撃であり、それによってダメージを被った高原裕之という選手の存在がある以上、こんな裁定があっていいのか、と。


そして、誰の目にも問題点が明らかなこの事態について、丸一ヶ月経たないと、公式の処分が出ないのか、ということにも驚かされますね。
しかも出たのが、事実上何のマイナスにもならない、あってないような処分です。
甘いです。ルノアールのココアのように甘いですね(古い)。


私はあの試合を見ていて、即座に反則負けの裁定が下らないことに怒りを感じましたが、まあ百万歩譲って、無効試合でも良いとしましょう。
しかし、あんな酷い事象を目の当たりにして、何故、即座にその程度の裁定が出来ないのか。
レフェリー個人に対しては、何も期待することはありません(そういう印象の人です)が、コミッションの組織全体が、今時どこの世界でも通じない鈍重さを、改めて、さらけ出してしまいましたね。


とはいえ、もういちいち、ボクシング界に対して、このような話で批判の言葉を連ねる気力も、とうの昔に失せている、というのが正直なところではあります。
かつての誼最優先、大手古株への忖度に満ちた時代の「名」審判達の時代から、人的構成も変わって、色々とあった挙げ句に以下略、というのが、今のJBCの実情のようですが、結局のところ、方向性は何も変わっていない。もう、溜息も出ませんね。


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3 コメント

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Unknown (海の猫)
2023-08-25 08:42:08
自分は無効試合になっただけでもホッとしました。下手したら試合結果はそのままかと。処分に関しては、あの場でレフェリーの判断で通してしまった以上、これでも精一杯なのでしょうね。そもそもそこが、という話で、あの場にJBCの人間が何人もいたでしょうに。

どうも日本のレフェリーは、選手に注意したり反則をとったりが苦手なようで。それでいて後頭部やローブローをアピールされると、当たったか?みたいなものでもろくに確認せずにダウンを取り消したり休憩させたり。クレームを恐れ、選手に過剰に遠慮しているように見えます。一部の選手やジムは、それに甘えているように感じる時もありますね。

JBCというのは、別に法で権利が守られている存在でも何でもないため、協会(ジム、プロモーション)からそっぽを向かれたら終わり。現場の職員は、あちこちの顔色を伺い、あっちを立てこっちを立て、と。JBCが変わるには、業界全体の意識が変わる必要もあるのだろうと思います。

伊藤雅哉記者のツイッターによると、高原陣営がすぐに抗議しなかったのは、あの日は中継カメラの関係で、セコンドが通常よりやや離れた場所にいたため、状況が分かりづらかったそうで。カメラのせいでセコンドが試合を見づらいってだめでしょう。次からは主催者も考えて欲しいですね。

岩下サイドについては、本人の試合後の態度も唖然としましたが、陣営もそこまで厳しく言っている様子がなく、ジムの姿勢を疑いましたね。
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Unknown (モノクマ)
2023-08-25 10:59:05
岩下はダウンやスリップ後の加撃を以前の試合でも行っていたようですね。その時は相手の選手が避けるなどしたため大事になっていなかったようですが、本来ならその時点で注意や警告をするべきでしたね
事なかれ主義でレフェリーが試合を左右する決定を下すことを渋っていた結果、今回のような悪質な反則まで発展したのでしょうか。流石に、今回はあそこまであからさまなのに、反則を中々取らないことはかなり驚きましたが
日本でも野球の審判は時には決定に批判が出ることもあるくらい威厳をもっていますが、命を預かる競技ですからボクシングもそのくらいの覚悟は持つべきでしょうね

今回の裁定は悪質でレフェリーの不手際があったが、故意とまでは言えないから、無効試合までと...
岩下の背景や複数回の反則打を打っていながら故意と認められないならば、自暴自棄などの特殊な状況以外では、レフェリーがその時に判断しない限り、故意で反則負けと認定することはないのでしょうね
返信する
コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2023-08-25 18:05:26
>海の猫さん

無効試合でもなし、だったら酷いものですが、最低ラインですかね。本当に、リングサイドに雁首並べとって、何の値打ちもないのう、と言いたくもなります。
まあ、突き詰めて言えば待遇や置かれた状況含め、プロとは言い難いような人員ですから、そこまで求めるのも無理がある、というような話になってしまいます。だからと言って、それこそ選手の命に関わるような部分ですから。何も難しいことをしろと言うんではない。JBCルールの通り、反則には減点を課せ、それが悪質なら減点2、さらに失格も、というだけのことです。その当たり前が何故か出来ない。何を怖れているのかというと、その対象は色々あるのでしょう。関係者が狼藉のレベルで審判員に詰め寄っても、それをもってJBCという組織が当該の関係者を処分しなかった事例はいくらでもあります。私も会場で何度か、そのような光景を見たことがありますが、これ後日何か処分あるのかな、と思ったら、本当に何も無いですから。最近はそのような事例で、関係者に処分が出ることもありますが、後日協会が反論して覆ったり。
結局、この業界全体が、JBCの存在を尊重しない態度でいる限り、その現実の中で、審判員がレフェリーやジャッジとして、公正を貫くことなど、期待する方が無理なのかも知れません。とはいえ今回ようなケースだけは...と思うところです。ここだけはきちんとしてくれよ、と。
リングサイドからの視界って、本当に、近いほど意外に悪かったりするものですね。その辺はあり得ることかもしれません。ただ、セコンドの位置取りに中継カメラが影響するというのは、ちょっと考えものですね。
岩下側については、試合後のインタビューはしっかり聞き取れなかったんですが、笑いながら何か言ってたらしいですね。ジム側が厳しく咎めるということもないのだとしたら、本人の支持者、後援者含め、問題があるように思います。時々いますね、そういう選手。


>モノクマさん

過去の試合でもあったらしいですね。ひょっとしたら見ているかも知れませんが、元々あまり関心を持って見ていた選手でもないので、その辺はあやふやです。
レフェリーの置かれた状況については、上記コメントのとおりです。もし個人的な意志でもって、厳正公正な裁定を下すレフェリーがJBCに現れたとしても、おそらく半年か一年で姿を消してしまうことでしょう。それが今のボクシング界の状況です。業界は中立の管理運営機関たるコミッションの存在価値を尊重しないし、同時にJBCもそのような存在価値を得ようという意志を、組織として持っていない。そして、それがボクシングというスポーツの社会的信用を護る砦である、という認識が共有されていない。この現状をどうやったら変えられるものか。正直、答えがありません。スポーツ庁管轄のアスレチック・コミッションが作られ、その管轄下にJBCが入る、ということでもあれば、全てが変わるかもしれませんが。
私はその、故意か否かという判断基準には意味が無いと思います。そもそもJBCルールのレフェリーやファウルについての規定には、故意だからどう、不可抗力だからどう、とは一切書いてありません。何をしてはならないか、その内容についての記述しかありません。
従って、今回のダウン後の加撃、それが二度繰り返されたこと自体が問題です。岩下の意志は無関係に、あの反則行為は、レフェリーがその時に、或いはコミッションが事後に、失格処分を下すに十分なものだった、と思います。しかるに...今回のような事態が、単にレフェリーの判断ミスで起こった、と言って済ますには、色々根深い問題がありますね。
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