さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

誰も気づかなかった?

2007-03-09 12:27:11 | その他
えー、先月の「サッポロ場所」で、
ボクシングと相撲の融合を実現させたカラオケボクサーくんの
世界ランク入りが見送られた、なんて話がありましたが...。

こちらがWBAサイトの世界ランキングのページです。
毎月発表のぶんがそのまま残ってますが、昨年12月と今年1月のを見ると、
ライトフライ級のランキング、例の刺青おぢさんの名前は12月を最後に消えてます。
マネージャーとのトラブル、それ故のブランクの影響か、はたまた引退したものとみなされたか。

何にせよ、2月の試合時点で、この選手は「世界4位の強豪」ではなく、
ただの「ノーランカー」だったのか、これは気づかなかった...と、
さすがに驚いたのですが。

その後、1月ランキングの発表された期日が記載されておらず、
おそらく2月分(3月5日発表)とほぼ同時期に発表されたようだ、と
「BOXING MASTER」さんにありました。

ということは、2月の「試合時点」では、ランク落ちはしていなかった?

しかし、これはこれで新たな疑問です。
そもそも「1月分」とはどの期間を指すのかわからないという点と、
なんで1月分に限って作成、発表日時が記載されていないのか?という点です。

なんだか、真偽不明の話になってしまったですが、
いずれにせよ、先走って断定的なことを書いてしまいましたので
お詫びして訂正します。


コメント (9)
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求められる者

2007-03-05 10:04:36 | 粟生隆寛
土曜日の後楽園ホールには、早くから自由席のチケットを求める行列が出来ていました。

若きエリート・ホープが日本王座に挑み、鮮やかな勝利を収めるか、
それとも雑草と呼ばれる王者が、意地を見せて勝利するか。
かつてボクシング界にはこういう構図の日本タイトルマッチがいくつもありました。
結果がいずれの勝利になろうとも、ファンの間で長く語り継がれるような試合が。

粟生隆寛に寄せられていた期待とは、ただ単に試合に勝つだけではなく、
「俺はあの粟生が日本チャンピオンになった試合をこの目で見たんだ。
あのときの粟生はすごかった」と後々まで自慢混じりに語れるような、
そんな試合を見せて欲しい、というものだったのでしょう。
文字通りの空席ゼロ、通路にも人が座りまくる、ベタに超満員な後楽園ホール。
久々に見たそんな光景は、そうした特別な期待があった故に実現したものなのでしょう。

さて、試合は、王者の梅津宏治には失礼ながら、ほぼ順当な内容で、
粟生の勝利に終わりました(写真はこちら)。
もちろん、好試合だったと思いますし、対照的な両者の闘いは、
充分見応えのあるものでした。

しかし、敢えて言えば、ファンの特別な期待に応える試合ではなかったように思います。
試合後、帝拳本田会長も結構厳しいコメントを出していましたが、
それも粟生に対する、次元の高い期待故なのでしょう。
今後、粟生には「世界まで10戦はさせる」という方針だそうです。

しかし、「世界」という前提が語られている時点で、
粟生はやはり特別な期待を背負う宿命にあります。
過酷なことではありますが、しかしボクサーとして、これ以上幸福なこともないでしょう。
彼の闘いを、多くのファンと共に、見守りたいと思います。

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