コロナ渦によりブランクを強いられ、調整も色々難しく、ベガスの気候などにも慣れない上、総合的なレベルと共に、戦士としてのモラルも高い難敵マロニーを、それでもKOで下す。
昨日は、改めて井上尚弥の偉大を見せられた、というしかないところでした。
しかし、様々な要因により、若干苦しかった...というには及ばずとも、多少、思うに任せない風でもありましたが。
その辺、A-Signチャンネルと、赤穂亮チャンネルの動画で、色々と語られています。ご紹介。
杉浦大介氏の情報によると、井上が「足に違和感」と言っていた件は、大橋会長によると「3回に足が攣った」とのこと。やはり...。
赤穂亮チャンネルでは、くっついて離れて、足使うかと思えば踏ん張って、頭の位置を常に変えて、やれることは全てやり切ったモロニーの健闘を評価するコメントが。
まったく同感です。
あと、モロニーの「容態」についてですが、今日、本人がインスタグラムを更新した、という記事。
本人は昨日の今日ながら、それでもまだ闘い続けると、気丈な言葉を並べています。
彼は試合の時だけでなく、人生そのものにおいて「健闘」し続ける人なのでしょう。
その闘いぶりには、改めて、敬意あるのみ、ですね。
あと、前後しますが、杉浦氏のコメントでは、井上の次は、日本の可能性もあり、ということです。
また、ウーバーリorドネア、カシメロとの対戦のみならず、もうひとつの道としてIBFの指名試合があると。
すっかり忘れてましたが、マイケル・ダスマリナスにも「挑戦権」があるわけ、ですね。
この辺、IBF返上という選択もあるのかもしれませんが、そうでないなら、筋論としてはこちらとも闘わねばならないわけですね。
なんというか、カードとして「落ちる」この試合を日本に持ってくるのかな?と思ったりもしますが。
この辺はもう、我らの尚ちゃんじゃなくて、トップランクの抱えるスターボクサー、ナオヤ・イノウエの話として考えるべきなのかもしれません。
そう考えれば、なんか、ありそうな気もしますね...。
まあ色々ありますが、勝利の翌日ですから、基本的に良い気分ではあります。
本人、昨日は日本時間の遅いニュースにまで、生出演してたみたいで、本当に大変そうでしたが...。
私は見てないんですが、ジャンクスポーツ番組内で、また司会のあの方に焼き肉おごってもらう話もあるそうで(笑)
とりあえず帰国したら、しばらくは美味しいものを沢山食べて、英気を養ってもらいたいものです。
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ということで、一曲。
The Strokes “You Only Live Once” です。
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減量の要素もあるでしょうし、転級も近い将来現実的かも知れませんね。
また見返したら変わるかもしれませんが、自分が感じた違和感の正体は「進化の過程」という部分もあったのかなあと。あのカウンターは言わずもがな、全体としてハンドスピードとパンチの精度が上がってるように見えました。打ち方や姿勢が変わったのかもしれません。さうぽんさんがおっしゃってた「先の先」を見た変化なのか、それとも対モロニー限定なのか分かりませんが。いろいろな意味で「第二章」の第一歩となる試合だったのかもしれません。
ともあれまずは無事に帰国し、ゆっくり休んで欲しいですね。
インスタグラムに投稿するくらいですから、後日何かあるでしょうね。
マロニーのダメージは、足も何かあったかもしれませんが、やはり頭部でしょうね。完璧なカウンターのベクトルで打たれ、後方ではなく、真下に崩れてますから。大場政夫はチャッチャイのロングフックを食って倒れましたが、力はまだ逃げていた方で、足の負傷がより深刻だった、という構図だったように思います。
>Neoさん
パッキャオやハメドに通ずる、下半身の力がナックルに乗る打ち方なのだろうと見えますね。井上は彼ら先達よりも「普通」に近いフォームに見えますが。
足の痙攣というのは、減量も当然、ベガスの気候や、マッサーの帯同期間が制限されたり、という部分も影響したのかもしれません。もし、何をどうしても改善出来ないなら、即時の転級も必要でしょうが、それが許される情勢なのかどうか...。
フジの方はまだ録画見てないんですが、印象違いましたか。うーむ、一応見てみますか。
足の件は、確かに3、4回、ちょっと足で外す頻度が減ったかな、とは思いました。まあ結果、事無く収めているのですから、やっぱり凄いですが。
今回はマロニーが、防御が堅い上に、頭や身体を動かすことを怠らない、勤勉で巧い選手だったことから、それを捉えるために、ハンドスピードの方に比重をかけた打ち方をしたかな、と思います。基本、マロニー対策、ないしは「対応」だったと見ますが、それを将来への血肉に変える聡明さが、この「怪物」にはありますね。試合以外では「天然の尚ちゃん」だったりもしますが、その辺、このボクサーは見た目以上に奥深いものを秘めていると思います。
すみません、紛らわしい書き方で…。
https://news.yahoo.co.jp/byline/sugiuradaisuke/20201102-00206061/
井上はこの試合の為によりコンパクトなパンチの練習をしていたとの事ですが、実際6回・7回ともに実にコンパクトで切れを最重視した、ノーモーションに近いパンチ。モロニーは病院に行って帰ってきた後すぐにでも映像を確認して研究したと思しきコメントで、やはり勤勉さと向上心を感じさせるファイターです。こういう選手こそ報われて欲しい、と思うものですが。
まあダスマリナス戦は統一戦が妥結に至らなかった場合の最後の手段、という程度の位置づけだろうと思います。アラム的にはやはり本命はカシメロで、実現したらアメリカでPPVファイトだとかぶち上げていらっしゃいますが、井上はともかくカシメロはアメリカでは未だ無名だろうに随分強気だなあ……と思ってしまいますね。ただ、カシメロとの試合をやるのなら『バブル』での小さな無観客試合ではなくビッグ・ディール・ビジネスでこそ、という志向そのものは、カシメロにバブルで戦うという交渉は最初からしていなかった、というコメントで察せられる所ですが。
いえいえ、確かに見返すと印象変わることはありますね。
違う話ですがグラスゴーのロドリゲス戦のときは、WOWOWで高柳さんが要らんことを言った(ネッシーがどうこうとか)ので、フジの実況の方が見ていて、良いものだったなと感じたりしましたね。「残す」のはこっちの方やなあ、と。
>月庵さん
読みました。ご紹介感謝です。杉浦氏との信頼関係と、マロニーの好人物ぶりが伝わってきますね。
今後、確かに統一戦がすんなりいかなければ、ということでしょうね。その場合はIBF返上もありうるのかも、と思います。井上拓真が栗原にすんなり勝てば...というところも含めて、というのはうがった見方ですかね。
カシメロ戦が、より多くの耳目を集める試合であることは事実ですが、それは日本でやったら大観衆が集まるでしょうけど、PPVというのは...まだそういう情勢じゃないだろう、と思いますね。社会の方も、選手の方も。