さて、毎週末毎に何かと忙しいですが、合間に話題あれこれ...と、えらく大きな話題が飛び出しましたんで、それについて。
一昨日ですか、海外から噂...ではなく情報、と言えるレベルの話が聞こえてきた、IBFライト級イリミネーションの話です。
🚨 CRUZ FINAL ELIMINATOR POSSIBLE ON HITCHINS CARDThe IBF lightweight title final eliminator between Andy Cruz and Hironori Mishiro could take place on the Richardson Hitchins-George Kambosos card, which is being targeted for June 14 in New York. Should Vasiliy Lomachenko not… pic.twitter.com/uLKVsPxE1y
— EverythingBoxing (@EverythingBoxi2) April 14, 2025
世界選手権3連覇、東京五輪金...さらには、キーショーン・デービスの目の上のたんこぶとしても知られる「令和のナポレス」アンディ・クルスが、三代大訓とIBFライト級イリミネーションバウトを闘うらしい、とのこと。
6月14日ニューヨーク、IBFスーパーライト級タイトルマッチ、リチャードソン・ヒッチンスvsジョージ・カンボソス戦のアンダーに入るのだとか。
IBFライト級はあのワシル・ロマチェンコが王者ですが、復帰への見通しは立っていない。
5月10日、IBFライト級暫定王座決定戦として、ザウル・アブドゥラエフvsレイモンド・ムラタラ戦が行われる。その新暫定王者への挑戦権がかかる。
けっこう具体的な話です。ここまで出ればもう、ほぼ確定でしょう。
正直、三代のスタイル的に、敵地、海外で勝つのは誰が相手でも難しいと思いますが、そこへもってきて相手が...近年のキューバ人トップボクサーの中でも抜きん出た技巧を持つ、名人級のボクサーです。
今回の試合は、それ故に対戦相手の選定が難しいため?東洋人ボクサーで、世界ランクに名前はあるが、アメリカでは無名の三代のところに話が回ってきた、という側面がありそうですね。
三代大訓には、一見しただけでは伝わらない巧さ、のみならず強さ、特殊な作りのボクシングが持つ味わいがあり、それについては過去に色々触れてきましたが、彼が国内の枠を飛び出す最初の機会にして大一番が、よりにもよってこんな大物、しかも難物だとは。
えらいことになったものだ、というのが率直な感想です。
しかし舞台はニューヨーク。マジソンスクエアガーデン、サブアリーナの方でしょうが、それにしたって注目の舞台です。
この話があったがために、確定かと思っていた国内ライト級頂上決戦、盟友にして宿敵、宇津木秀との対戦をパスし、日本王座を返上したのでしょうが、それも納得ですね。
日本を含め、世界中にDAZNのライブ配信が行わるでしょう。
正直、ぱっと盛り上がるような試合展開にはならなさそうですが、それでもスーパーテクニシャンのクルスに対し、世界中の目の肥えたファンに「あれ、この日本人もなかなか...」と思わせるような、味わい深い試合をやってくれたら、最高です。
それにしても、ライト級においては、荒川仁人のオマール・フィゲロア戦、ホルヘ・リナレス戦を皮切りに、中谷正義、吉野修一郎と、世界の一流、超一流の対戦相手に日本のトップボクサーが選ばれる事例が増えています。
これも、善戦、奮闘を重ねてきた先達の遺産だ、と言って良いのでしょう。単にその時々の情勢、ランキングの位置関係だけで語りきれるものではない、と思います。
三代大訓には、その意味でも、さらに「積み重ね」となる試合内容を、結果以前に期待します。
荒川、中谷、吉野とはまた違った趣で、三代なら「何か」を残してくれるだろう、と信じたい気持ちでもありますね。難しいことかもしれませんが...。
倒せるパンチはなけれども、相手に錯覚起こさせるような緩急、距離感など三代さんの事を、「む、やるなこいつ」と思わせてもらいたいです。
三代さんとかアウェイで勝った力石さん見てると、こういう試合を佐々木尽くんにまずやって欲しいんですよね。それでもっと身の程知って底力をつけて欲しい。まだ若いし日本人ウェルター級では珍しくスピードある選手だけに。
おっしゃる通り、実績(報酬)の割に抜き出た実力を持ち避けられる選手の相手としてランキングの高い東洋人は丁度良い相手である側面はありますが(三代のアウェーでは評価されにくい、万が一が起きてもスター選手を勝たせやすいスタイルも含めて選んだのかもしれませんが)、三代には実力を十分に発揮して相手にやりづらさを感じさせ、中谷のように飛躍となる試合になって欲しいです
勝ち負けも大事ですが、こやつ只者ではない、とまず思わせてほしいですね。それだけは是非に、と。クルスが寄せ付けずに突き放し、封じてしまう可能性も大ですが、彼は彼で、プロ入り後の試合では、不安も見せています。何というか、腰据えて自分を変えよう、という気にはなっていないんだな、というか。微妙な表現ですが。
佐々木尽に関しては、もう勝負イコール世界戦、という流れですね。「過程」は踏まない。踏めない、という方が正しいですか。それが佐々木に対する陣営の評価でもあるのでしょう。その選択をしたら、高い確率でボロが出る、という。
>モノクマさん
世界ランカーといっても昨今はピンからキリまでありますが、ある意味わかりやすく強いアメリカ人の強豪ではなく、良くも悪くも「難物」ですね。
三代のスタイルや特徴を込みでのオファーだったかどうかは何ともですが、まあ映像をぱっと見て、怖さは感じなかったことでしょうね。三代が何とかその辺に付け入ってほしい、と思いますが...。