さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

レブ・サンティリャン×山口裕司

2006-05-12 00:09:21 | 関東ボクシング
知り合いからビデオいただいたノーTVの試合がいくつかありまして、
ぼちぼち観戦記を書いていきたいと思います。

まずは4/20のOPBFウェルター級タイトルマッチ、レブ・サンティリャン×山口裕司。
すごいファイトだったと聞いていましたので、見るのを楽しみにしていました。

ただ、判定には著名な識者から「異議有り」の声も上がっていまして、
そのへんも気になるところで。
この試合、会場に行かないと見られない試合なわけですので、
ラウンドごとに展開を記してみました。
うー、なんか、ボクシングのブログっぽくなってきたじょ...(^^ゞ

そんなわけで、以下、試合展開とさうぽん採点であります。

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両者登場 サウスポーのサンティリャン、相変わらずでかい。
山口はちょっと小さく見えるが、はしっこそう。
ビデオ映像で見ると、大きめの榎洋之という感じ。


1R
サンティリャンじりじり前進して左ストレート上下で攻める
サンティリャンのパンチが正確 山口は足使うがヒット数数えるほど
ヒットしても軽い 半分以上ガードの上

サンティリャン10-9

2R
山口ボディから速い連打と足を見せる サンティリャン打たれても
あまり効かない感じだが打たれる
山口の軽いコンビネーションがボディから顔面に飛ぶ 
山口手数、ヒット数、攻勢いずれもまさる

山口10-9

3R
山口右ストレートから5、6発連打 舌出して挑発 
山口のボディから上への連打 スピードある
サンティリャンじりじり出るも、山口足使って回る 
サンティリャンのワンツー、ボディ攻撃も出るが
打ち合いでも山口の速い連打がまさる 

山口10-9

4R
山口の速い右からの連打に対し、サンティリャン右ジャブ突いて対抗 
左右共にジャブの感じで打ち前進
サンティリャンの左アッパーでのけぞる山口 しかし山口の右でサンティリャンのけぞる
サンティリャンボディ攻撃 一発だけローブロー 注意あり 
山口ボディから上の連打もヒットせず 山口の攻撃をサンティリャンが見切って攻める

サンティリャン10-9

5R
山口の右フック サンティリャンガードするがバランス崩して下がる 
山口の連打の的中率落ちる
サンティリャン左アッパーで山口ぐらつかせ追撃も左ストレートが
ローブローになって中断 これはたしかにちょっと低い
やや劣勢だった山口いい休憩になる しかし山口の反撃は大半がヒットせず 
サンティリャンの強打が支配

サンティリャン10-9

6R
山口右でサンティリャンのガードを破る 
サンティリャン地味に左ストレートボディ浅い 両者ストレートの応酬
終盤は互いにボディを交え打ち合う ヒット数は山口か 効果はサンティリャンか
微妙だが山口か

山口10-9

7R
立ち上がり山口前に出て連打 右がサンティリャンのガードを破るも後が続かない
やや疲れたか 
サンティリャン右フックでボディ 左アッパー上に 
サンティリャン前に出るときは手数が増える
サンティリャンの攻勢と有効打がまさる

サンティリャン10-9

8R
山口連打から左フック 右フックで先制 サンティリャン左ショート小突く
山口左に回って上下連打浅くヒット サンティリャン疲れたか 
山口懸命に右ヒットする 僅差だが山口の攻勢
 
山口10-9

9R
山口軽い連打 右ボディストレート サンティリャン左ストレートボディが
またローブローとなる これはそんなに低いようにも見えないがちょっと休憩 
山口ワンツー出すもヒット無し 
サンティリャン細かいボディ 左アッパー 山口右ヒットもサンティリャン左ストレート倍返し
サンティリャンやっと息を吹き返してきたか

サンティリャン10-9

10R
山口軽い右から速い連打 サンティリャンを捉えるがいまひとつ威力がない
山口前に出てボディから連打 サンティリャンちょっと打たれるが、
今度はレフェリーが山口のローブローを注意
山口右ショート当たるも哀しいかなパワーレス サンティリャン単発だがボディ
山口連打から右ショート速い連打
山口右フックカウンター サンティリャン左アッパーボディ返す
サンティリャンのボディ強打 軽いが速い山口のコンビ 山口に振ります

山口10-9

11R
山口連打から右ストレート サンティリャン一瞬止まる? サンティリャンスピード負けしているか 
山口果敢に出て右浅くヒット サンティリャン左アッパーミス 山口打ち終わりに右
山口ペースの打ち合いも サンティリャン左アッパーから左ストレートを山口の胸にヒット 
山口打ち合いに巻き込まれ、右当てるも左ストレート軽くヒットされ尻餅、ダウン
足が揃っていただけでそんなに強くヒットされていないと見えたが
再開後サンティリャン猛攻 左ストレート、山口天井を見上げる 
サンティリャン左ストレート 右フック 左アッパー滅多打ち 

サンティリャン10-8

12R
ピンチだった山口果敢に出る サンティリャンの左アッパーボディはきついが
山口右ストレート再三ヒット
サンティリャンも効いてはいないが打たれると止まる 山口懸命の攻め 
サンティリャンの左アッパーボディから右フック
しかし山口右ストレートショートで前に サンティリャン手数で負ける
山口アッパー気味の右 右ショート上に 山口がヒットと攻勢でとる

山口10-9


公式採点は115-112サンティリャン 115-113山口 114-113山口でした。

さうぽん採点は114-113 サンティリャン です。

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ということで、これは話の通りなかなかの好ファイトでした。

サンティリャンの長所である強打を、山口は持てる能力の限り外した。
そしてサンティリャンの短所であるスピードのなさ、追い足の鈍さを突いて、
速いパンチでポイントを獲れるだけ獲った。
山口裕司は持てる力を全て出し切って、接戦を勝ち取った、そんな印象です。

これは前チャンピオン日高和彦によるサンティリャン攻略とは、
また違った価値のある勝利だと言えましょう。

ただ、判定は(私の採点にしてからが、その傾向がありますが)、
ちょっと山口に甘いかなー?という感じ。
サンティリャンの弱点をきっちり突いてスピードでまさったことが
ジャッジに好印象を与えたのかも知れませんが、
やはりパンチの効果がかなり違うような気がしました。
山口には、日高和彦が突破出来なかったサンティリャンとの再戦までに、
さらにスピードと戦略に磨きをかける必要がありそうです。

とはいえ、重ねてコレは良い試合でした。
山口の健闘は、大いに称えられるべきものでした、と改めて記しておきます。


ということでとりあえずノーTV試合をビデオで見物するぞシリーズ第一弾、終了でございます。
では、第二弾はいつの日か。
それは怠惰で気まぐれな私の、気分と体調とヒマ次第であります...(^^;)
そんなわけで、どうか適当にお付き合いくださいまへ<(_ _)>



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