ということで週末は、大竹秀典が残念ながら、二度目の世界挑戦で初回TKO負けを喫しました。
伊藤雅雪の快挙が、どれだけ凄いことか、こういう形で改めて知ることになったわけですが。
YouTubeは動画が上がっては消え、の繰り返しで、今のところ、こちらだけです。
試合中、一部カットされている部分もある(ダウンと再開のあいだ)のですが、ほぼ、フルに見られます。
本人の言、杉浦大介氏の記事など、色々出ていて、付け加えることはほとんどないですね。
早々に相手の力が出る位置に立ってしまい、それに抗うか、いなすかの決断が出来ないまま、
相手の土俵に立って打ち合い、先に効かされ、もう闘い方を変えられず...
端的に言うと「捉えられた」わけです。
仮に何か違う立ち上がりになったとて、内容を変えられても、結果は変わらなかったでしょうね。
アイザック・ドグボエの攻撃力は、まさに現在、122ポンド世界最高レベルにあるようです。
ノニト・ドネアを苦しめたタフガイ、セサール・フアレスをKOした、という記事を見るまで
この選手のことは何も知りませんでしたが、本当に強い、と感嘆するしかありません。
足使い出す前の、若い頃のアズマー・ネルソンの再来、ですね。
二度目の世界挑戦が、こんな相手にかち合ってしまったのは、不運としか言いようがないでしょうが、
ある意味では、得心いった、という部分もあるのではないでしょうか。
勝負の世界に生きる者ならば、リングの上では力が全て、という真実の残酷さと、
同時にその崇高さをも、心底から理解しているはず、だと思います。
大竹秀典もまた、そのひとりであろうと。
だからといって、今後、再起という選択が無いわけではないでしょう。
国内上位とのカードで再浮上を期す、ということになれば、また注目を集めるでしょうね。
これはもう、遠からず本人が決断することになるわけですが。
===========================================
9月、全世界注目の再戦ですが、両者が公開練習を行った、とのこと。
お互いの戦意、ないしは敵意が、試合内容自体から生まれたもののみならず、
それ以外の部分から派生したものが多く、何とも剣呑な、という感じがします。
それでも、いざ闘いが終われば、最低限の敬意、マナーをもって、
互いに接することではありましょうが。
個人的には、あの内容であんな採点、数字が出るとなると、再戦では...と
結局そこが引っかかってしまいますね。
ゴロフキンにとっては難しく、カネロにとってはあと少し、ということになるのか、と。
しかも、実質勝っていたものをもう一度、という側と、
引き分けたものの、不評も多かったことで、闘志を燃やす側との闘いです。
はてさて...ゴロフキンを心情的には応援しますが、どうなりますか。
===========================================
10月7日、横浜inWBSSに、拳四朗の防衛戦が入りました。
これ自体は予想通りですが、カードとしては、あまり良いものにはならないだろう、と
思っていたら、ミラン・メリンドが三度目の来日とのことです。ちょっと意外でした。
拳四朗は、倒すことに意欲を見せているようですが、そう簡単でもなさそうに思います。
メリンドは、田口戦では、迎え撃ちや狙い撃ちの巧さを出せない距離に突き放されて、苦しい展開で敗れましたが、
拳四朗は距離の維持を、自身の機動力でもって行わないといけないわけで、
その攻防で、メリンドの良さが出る局面も、かなりあるような気がします。
もしこの相手にワンサイドで、なおかつKOで勝つとなると、その実力は相当なものと見るべきでしょうね。
それでも現状、単独で世界戦興行が出来ていないのは残念です。
もっとも本人、何を言っても、あまり悲壮感がないのですけど(笑)
===========================================
DAZN、米国進出第二弾カード発表、とのこと。
デメトリアス・アンドラーデが、ミドル級タイトルに挑むカードなど、
「やっとですか。良かったですなぁ」と、他人事ながらほっこりするお話ですが、
さらにダニエル・ジェイコブスも、強敵相手に闘うようで、
こうしてみると、確かになかなかのラインナップではあります。若干地味かもですが。
翻って我が国のDAZNですが、先月のディリアン・ホワイトvsジョセフ・パーカー戦を最後に、
次回放送予定がなかなか出ません...というに留まらず、またしても「ボクシング」の
項目自体が消えてしまいました。
まあこれは、前回も一度同じ事があり、次に放送カードが決まれば復活するのでしょうが。
この辺、WOWOWとの棲み分けがどうなるのか、ということも含め、
秋の放送予定がどのようなものになるか、楽しみというか、注目ですね。