先の日曜は、TVでWOWOWを見ることは出来たのですが、
府立の地下には結局、行けませんでした。
YouTubeにて、中谷正義vs富岡樹の動画がありまして、ちょっと画質は良くなかったですが、
何が起こったのかは、見ることが出来ました。
富岡樹は、7戦目のキャリアにしては、良く動けていて、全体的に整った感じ。
4回までは、手足のスピードで勝り、速いパンチを当てては足を使い、クリンチで止め、という繰り返し。
中谷はヒットがあっても単発で、それも少ない。失点を重ねているように見えました。
しかし、動きで外しやすいようにするため、構えは低め。
中谷が圧力を強め、富岡が疲れてきたらどうなるか、と思っていた
両者もつれた際に、中谷が苛立ったのか、富岡を肩でかついでから投げ落とす。
(この回は、5回ではなく4回でした。コメント欄にご指摘いただきました。訂正します)
レフェリーが減点せず、富岡に休憩を与えることもしないまま、再開。
これが試合の流れを変えた、と見られても仕方ない感じ。
6回、中谷がヒットを取り、連打で追撃、左から右。富岡、勢いに押された感じでダウン。
その後は中谷が巻き返し、少しずつ富岡が苦しくなる。
11回、中谷攻め、富岡またダウン。追撃でコーナー付近へ飛ばされ、TKOとなりました。
中谷には、世界戦の話がまとまりかけていた、という話を、当ブログのコメント欄にて
書き込んでくださった方もいました。そういう話もあって当然、という位置にいながら、
結局、デビュー7戦目の相手との防衛戦が組まれたことには、ちょっと心配もありましたが、
苦戦したとはいえ、後半は強さを見せた試合でした。あのラフ行為はいただけませんが。
富岡樹は、SNSなどで、けっこう刺激的なコメントを発していたそうですが、
なるほど、言うだけのことはあるなぁ、と感心しました。
このキャリアで中谷相手にこれだけやれるだけでも、充分立派です。
そもそも、少々の「ビッグマウス」ってんですか、私は大いに結構だと思っています。
言うだけ言うて、相手を厳選し、自主興行で勝ち続けるだけ、というのは困りますが、
敵地で強豪王者に挑む、という挑戦をしているわけですから、全然OK。
その姿勢さえあれば、むしろもっと派手なコメントがあって良い、と思うくらいです。
ボクサーは、内容や結果への評を、結局は自分ひとりで背負っていかねばならないのですから、
それを承知の上で、自分の存在をアピールするのに、何の遠慮も要らないでしょう。
また見てみたいなと思う、若い選手をまたひとり、知ることが出来ました。嬉しいことでした。
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同日、名古屋...というか刈谷では、Sバンタム級ユース王者の水野拓哉が初回KO勝ち。
こちらはBoxingRaiseで後日、動画を見ました。
相手は三河ジムの伊藤仁也。東海地区の若手対決。
スラリとした長身のボクサータイプで、捌く展開で良さが出るか、と見えましたが、
水野が自信満々に踏み込み、右をクリーンヒット。コーナー際で伊藤倒れ、
追撃でストップとなりました。
早々に、水野の「決定力」が出た、という感じの一戦でした。
ユースタイトルを賭けた試合で、各地の若手と厳しい試合を重ねている水野、
久々の強打爆発となりました。あれこれ課題もありましょうが、この辺は魅力的です。
日本上位に強豪が多いクラスですが、世代的にも水野あたりが浮上してきてほしいですね。
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名古屋と言えば田中恒成、木村翔挑戦が、当初の日程を変えず、
9月24日、名古屋は武田テバオーシャンアリーナで、と発表されました。
この辺はもう、名古屋陣営とWBOの合意が形成されていたのでしょうか。
何にせよ、中国での防衛戦の日程が思うに任せなかった木村側が、
またしても不利な日程そのままに、指名試合に臨むことになるわけです。
木村には、何とか良い状態に仕上げてきてほしい、と願うばかりですね。
予想としては、その辺の話を抜きにしても、田中恒成有利と見ます。
ただ、田中がしっかり外し、当てて行く流れを作れたとしても、
時に好調さ故に、或いは闘志が勝ち、判断を誤り、無理をする部分は、どこかで出てくるかなと。
あと、木村のボディ攻撃と、上下に散らす攻め口は、多彩さを増しているので、
そこは要警戒、でしょうね。
楽しみな一戦ですが、さて、今回もCBC主導...となると、例によって、
「他地域のことは知らん」という感じなのかなぁ、と思います。
まずは「TVどうすんの」と、気になって仕方がない関西人です。
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週明け、伊藤雅雪の快挙も、久我和氣戦の熱狂もそっちのけで、
プロの協会と、アマの日連を混同する向きも多い我が国では、
朝のニュースから、お昼のワイドショーまでも、終身会長さんの話が大きく取り上げられております。
お昼の番組では、西岡利晃がスタジオ出演していたそうですが、何を話したんでしょうかね。
局によっては、森田健に問題の「奈良判定」試合を解説させたところもあるそうで。シュール...。
とにかく、一度、この手の番組が取り扱い始めると、もう止まりませんね。
ルックスのインパクトと、それを裏切らない非常識エピソードの数々で、
当分は、世の耳目を引きつけて離さないことでありましょう。
TV局にすれば、ただで好き放題扱える、いわば「フリー素材」で数字が取れるわけで、
こんなにおいしい話はありません。
相撲協会も、レスリングもアメフトも同様でした。
今回、めでたいことに、その末席に、我らがボクシングも加えていただけたわけです。
良かった良かった。
...まあ、笑い事じゃないですけどね。
東京五輪も2年後に迫り、まともな組織に生まれ変わってくれんと、
誰より選手にとって迷惑です。
個人的には、ファンである高山勝成の予選?参加はどうなんねん!と思いますし。
TV局が、世間が飽きるまでは盛り上げてくれはるでしょうから、それを利して、
一刻も早く、組織の改革を実現してもらいたい、ですね。