さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

無理な受け皿ではないでしょうか/無関心/ゲスト解説/期待する声

2012-07-01 17:23:23 | 話題あれこれ
まだまだ余韻の残る統一戦ですが、その後の動きがあれこれ。

井岡一翔、WBC王座を先に返上。現時点ではWBAミニマム級王座のみ保持。
しかしこれも後日返上の見込みで、井岡ジムは空位の王座決定戦に宮崎亮を出したい、と。

WBCは今、1位でシルバー王者のデンバー・クエリョがえらく強いもので、
それを避けたとかいう風評もあるようですが、そんなの関係なく返上大賛成です。
あの体格で105ポンドという無茶はもうしてもらいたくありません。

で、WBA残しという選択ですが、本当に井岡がローマン・ゴンサレスに挑戦したがっているのなら、
井岡ジムがWBA承認の試合を二つ同時にやる意志がある、というプレゼンテーションであると捉えれば、
対WBAへの交渉上、何かと有利というか、話が通りやすくなる、という目論みなのかもしれません。

さらに、宮崎亮の対戦相手が誰になるかと考えた場合、こちらの方が勝機が高いという見方もありましょう。
WBCを選択した場合、100%の確率で対戦せねばならばいデンバー・クエリョ、
最新試合の動画はこちらとなっております。相手は2位ガニガン・ロペスですけど、まあ桁外れに強いです。
敵地メキシコのお客さんも、終わったあと完全に納得してはります(^^;)
宮崎が良いコンディションを作れると仮定してなお、これ相手だと大変でしょ、という。


今回の件で、ひとつ残念に思ったのは、やはり日本のボクシング業界の形態においては、
無条件での世界王座返上というのは不可能な話なのだな、ということです。

井岡一翔の世界王座獲得は、そもそも従来より一階級下げてのものであり、
彼がミニマム級では考え得る中で最大級の成功を収めてなお、興行権をジムメイトの
宮崎亮が受け皿になって引き継ぐ、という算段がないと、井岡の転級は実現しない。
選手にコンディションの無理を強いて取った王座の権益を、また同じ発想で引き継ぐ。
何か、結局は全てのしわ寄せが選手のところに行くのか、と思えてなりません。

井岡一翔が、井岡弘樹の甥、最短世界奪取記録、二大王座統一という要素をもって勝ち取った
知名度や人気をもってしても、そういう構造は、やはり変わらんのだなぁ、と、ちょっと溜息です。

それにしても、宮崎亮がミニマム級ですかぁ...大丈夫なんですかねぇ。
タイトルマッチなら落ちる、落とせる、それがボクサーというものだ、という物言いもあるらしいですが。
さすがにどうかなぁ、と思いますね。

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防衛戦が近づいてきた佐藤洋太ですが、あの次男さんには無関心と。
まあ、毎度のことですが、目の前の試合そっちのけであの兄弟の名前を出す関係者がいるんですね。
というか、ジムの会長がそうだっていうんですから、呆れた話です。
もう、ほっときゃいいと思うんですが。国内外問わず、他にもっと良い相手いるでしょうに。

それに、今度の相手のこと考えたら、誰であれ、その次がどうなんて話、してる場合じゃないでしょう。
シルベスター・ロペス、最近改めて動画を探してみても、そんなに数がないんですが、
とりあえず08年の試合と、去年の試合
相手が弱くてよくわからんですが、良いタイミングと、打ち抜きの効いたパンチは、並みじゃないです。
ちょっとスローかな、上体立ってるから佐藤がジャブで叩いたら、その後どうなるのかな、とも思いますが。はてさて。

ところでこの選手のキャリアで一番の殊勲である、メキシコでオスカー・イバラに勝った試合を探してるんですが、
計量の様子のみで、肝心の試合の動画がありません。何なんでしょうかこれは...。

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井岡、八重樫戦に刺激を受けたと語る130ポンド級の両王者ですが、こんな記事

これは両陣営もこういう流れで行こうということになっているんでしょうかね。
もしそうなら素晴らしいことです。

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おまけ。

期待する声、って、誰の声やそれ。と、思わず訊きたくなりますね。

コメント (2)
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