さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

劇的勝利の雛形のような

2011-10-24 22:38:40 | 関東ボクシング
感動と興奮の王座奪取劇でした。


4回まではフルマーク、しかし失速と相手の粘りが交差し出して中盤失点。
終わってみれば7回がターニングポイントでした。
ここで打ち込めたのだから次行ける、と思ったら8回、右カウンター食って大ピンチ。
今度は次危ない、と思ったら逆襲。10回、右から連打でストップ、という流れでしたが、
本当に見ていてハラハラしましたし、劇的なストップに歓喜しました。

試合前はスピードに勝る八重樫の有利と言われましたし、私も同感でしたけど、
その一方で、速さを生かすだけでなく、ある程度しっかり踏み込んで打つ場面を作れないと、
終始さばいて勝てるほど甘くはない、とも思ってはいました。
しかしそういう想像以上に大変な試合でした。

月日の経つのは早いもので、あのイーグル京和戦から、もう4年になるのですね。
あのような強烈な挫折を経てもなお、己の才能を失わず、
世界再挑戦までサバイバルしてきたことだけでも、充分称えられるべきですが、
その再挑戦でこんな大変な試合をして、勝ち残ったことに、重ねて拍手を送りたいです。
ちょっと序盤飛ばしすぎかなと思ったのを含め、いくつか気になる点もありますが、
今日はそういう細かいことはええか、という気分になれる、そんな試合でした。


それにしても、満員の後楽園ホール、優勢な挑戦者、
劣勢だけど脅威的な粘りを見せ、試合の緊張感をなお高める王者、
そして激戦の末、終盤の劇的なエンディング...
現役時代は根津甚八に似ていたが、今はサム・ハン・キンポーになってしまった
所属ジムの会長さんが世界を初めて獲ったあの試合の記憶が甦ってきました。
これぞニッポンのボクシング、劇的な王座奪取のロケーション、様式美が
最初から最後まできっちり再現されたような...大変、結構なものを見せてもらいました。

八重樫東、おめでとう。
今後は是非、会長さんを越える防衛を果たして欲しいものであります。

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追記。

国歌斉唱にまさかの人選がされていましたね。
あのお兄さん、イーグルvsロレンソ・トレホの時でしたっけ、凄かったですね。
歌い出しから音が外れ、外れ、また外れ...伝説的に語られてますよね、もう。
今回はあの時ほどの外れっぷりではなかったようですが、
何であの人をまた選びますかね。誰がどう思って決めたんでしょう。
イーグルつながりってことなんでしょうかね。と自分で書いといて意味わからんですが。

コメント (3)
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