さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

野中、世界ランカーに勝利

2010-09-12 21:28:01 | 関西ボクシング
野中悠樹の再起戦、WBO7位ドミトリー・ニクーリン戦を観戦してきました。

サウスポー同士の対戦、ニクーリンはじっくり構えて、じりじり出るのですが、
野中が手を出す距離から踏み込む時には、一瞬だけ速い動きを見せる、
緩急の効いた動きをしていて、なるほどコレはなかなかの強敵かも、という感じでした。

しかし立ち上がり早々、野中が巧くタイミングを掴んで左をクリーンヒットします。
ニクーリンのこめかみのあたりに決まった好打で、ニクーリンの動きは少しずつ、
しかし確かに悪くなっていきました。リズム、バランスが微妙に悪くなり、
野中の好打に萎縮させられてしまった面があったように思います。

その後は野中が積極的に手を出し、ニクーリンも打ち終わりを連打で狙いますが
全体的に野中が先手、ニクーリンが後手を踏む展開。
中盤以降は両者クリンチが増え、ホールディングで野中が先に減点されると、
最終回にはクリンチに苛ついたニクーリンがラビットパンチで減点を取られるなど、
低調かつラフな展開へと変わっていきますが、判定自体は野中の問題ない勝利でした。

10カ月ぶりの再起戦となった野中、勝利のコールを受けて
喜びのあまり跪いて号泣しておりましたね。
この試合に捲土重来を期した野中の思いが爆発した、感動的なシーンでした。
今後は世界を目指すと宣言した野中、容易なことではないでしょうが、頑張ってほしいですね。


さて、今日の興行全体で気になったのが、クリンチに対するレフェリングです。
関西の審判全体の方針として、そうするように定めたのでしょうか、
クリンチの際、すぐに分けずに、数秒間、両者がその距離で打ち合うかどうかを確認してから
ブレイクをかけるようになっていました。

それは、両者が技術的な裏付けのあるインファイトをする(できる)選手ならば良いかもしれませんが、
両者がインファイトを苦手とするボクサータイプであったりした場合、
単に試合の流れが断ち切られてしまうに過ぎず、試合の中身が薄れてしまうように感じました。
前座の試合もそうでしたが、メインも、両者が決してインファイトの巧い選手ではなかったために、
後半などはちょっと、見ていて良いものではなかったですね。

コメント (2)
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