さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

今後に期待

2010-09-20 23:00:56 | 関東ボクシング
前回も順当、今回も順当、という感じでした。

挑戦者ロイ・ムクリス、さる筋からのお話だと「あんまり強くはないよ」とのことでしたが、
残念ながらその通りで、画面に出ていた「危険な男」というフレーズも霞んでしまうばかり。
いつも通り慎重に、じわじわ攻めた内山高志が5Rに右を決めてから追撃、
連打で仕留めてつつがなく二度目の防衛成功となりました。

とりあえず世界戦を三試合続けて勝ったことは、内山にとり有意義なことだと思います。
強豪ひしめく130ポンド級において、そのクラスに内山という逸材がいることの意義を
感じられるような対戦相手との試合を、次あたり、見てみたいものですね。
もっとも暫定王者との対戦ひとつままならない、昨今の混沌としたボクシング界の情勢を
見るにつけ、陣営の努力だけではどうにもならない面があるのも確かですが。


セミの河野vsロハス戦は、11Rまでは事前の想像と寸分違わぬ試合展開でしたが、
最終回の展開にはびっくりしました。

トマス・ロハスはここ一番の強豪との対戦では悉く敗れているものの、
実力的には世界上位と目される、115ポンドのリトマス試験紙的な選手として、
以前から気になっていた選手です。
長身、サウスポー、目の良さ、スピードといった武器を持ち、
しかし肝心なところで穴を開ける。
私は、極めて乱暴な表現ながら「ミハレスをアホにしたような選手」と認識しておりました。

しかし技術的に言えば、残念ながら河野公平の及ぶところではなく、
ワンサイドでのロハス勝利を予想していました。
事実、試合はその通りに進んでいまして、9R終盤などは
「場所があちらだったら、もうレフェリーストップやなぁ」と思うほどのワンサイドマッチで、
あの最終回のダウン奪取と猛攻は、とても想像出来ませんでした。

最終回の右の食い方は、ロープ際で回るべき時に、余計なパンチを一発出したところに
相打ちで食ってしまうという、まさしくロハスの「トチリ」としか言いようのないものでしたが、
最後まで試合を投げない河野の執念がギラリと光った場面でもありました。
この最終回のおかげで、ワンサイドマッチが一転、記憶に残る一戦に変わりましたね。


今日は前座から注目カードがずらりと並び、試合内容も印象深いものが続いたそうです。
福原KO負け、三垣と金井はダウン応酬とのこと。
BSジャパンでは福原のKO(負け)ラウンドのみが番組冒頭でいきなり放送されるという、
厳しい構成でしたが、少しでも世界戦以外の試合も見たいというファンの希望に、
かなう限り応えようとしてくれるTV東京の姿勢は嬉しいものです。

これでもう少し、実況解説が目の前の試合展開と乖離していないものであったらば、
もっと良かったのですが...
TVの前で「いくらなんでも、そら無かべ」と、どこの方言か自分でもわからんような愚痴が、
何度か出ました(笑)
あまりくどくどとは書きませんけど、今後は、その辺を善処していただければ幸いではあります。

コメント (5)
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