さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

本物に挑んだ15歳

2007-05-30 10:37:47 | 関西ボクシング
グリーンツダジムの15歳、奥本貴之が2回TKO負け
元IBF王者ラタナポンに敗れたとのこと。

実際の試合ぶりも見ていないし、そもそも練習している姿すら
見たことのない私ですので、この奥本選手に、ジムが大きな期待を
かける所以が何か、よくわかりません。
つぶさに彼の練習や試合を見ている第三者がいたとしたら、
今回の試合を、いったいどのように評するのでしょう。
その人が今回の試合を「無謀」と評することも、あり得ると思います。

実際、15歳といえば中三から高一の年齢です。
ジムで練習する少年というのは、けっこうたくさんいるでしょうが、
彼らの中には、バッグやミット、シャドーで好センスを見せていても、
初めてのスパーでアゴや頭を打たれる恐怖を知ってしまい、
それ以降、ボクシングから遠ざかる、という例もあると聞きます。
むしろ、一般的に考えたら、その方が普通なのかもしれませんね。

もちろん、そういう一般論では括れない何かを、この少年が表現しているからこそ、
ジム側はこの前代未聞の過酷な試練を与えたのでしょう。
未だ15歳の少年に対して、この敗北を乗り越えるよう期待します、なんて
簡単に書いてしまっていいのかなぁ、というためらいがありますが、
本当に、本物に挑んだ15歳のことは、心に留めておきたいと思います。

コメント (2)
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