ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

祇園祭

2006年07月17日 | テレビから
              珊瑚花
           何とも変わった形で
        花びらは「菊の厚物」の様な感じ

祇園祭、生憎の雨でした。京都放送の解説者の説明によれば「雨でよし」なんだそうです。元々が長雨続きに疫病が流行り、その病の流行を沈めていただく為の神頼みだったそうです。だから祇園祭は雨天決行なのです。

雨で良かったのは、渋い色合いの蛇の目傘です。久し振りに雨に打たれる蛇の目傘を見ました。布の傘もありましたがいずれにせよ渋い色合いで、少しも邪魔になりませんでした。だのに京都放送の女子アナ二人が透き通ったビニールの傘を差して写っていたのには幻滅を感じました。又着物も着崩れていていて困ったものです。祇園祭の中継です、もう少し雰囲気に添う様に考えて頂きたい。

祇園祭は大阪の天神祭り、東京の神田祭とともに日本三大祭の一つであり、又岐阜の高山、秩父の夜祭とともに日本三大曳山祭りの一つでもあります。

水の都大阪の天神祭りは去年久し振りに見に行きました。でも思えば肝心の天神さんにお参りした事が無いのでした。祇園祭にしても行列を数年前に見に行きましたが、その時に八坂さんまでお参りに行きませんでした。当日は今日のように雨ではなく助かりましたが、テレビで見るほどカラフルとは感じませんでした。鉾山とも数十基在るのに統一感が在るのは赤の色と金色が共通色だからでしょう。

今日残念だったのは蟷螂山(トウロウヤマ)の「カマキリのからくり」が見られない事でしょう。からくりは緻密な機械ですから。高山でも私達は午前の部で見ましたが、午後から小雨の予定で「からくり」は中止になりました。やはり「山車を雨に当てるのを嫌って、予報が出ただけでも(からくりのみならず)行列は中止になる」とは商店主のお話。これが祇園祭の雨天決行との大きな違いです。

夕方からは今度は御神輿三基が祇園さんを出てお旅所にお渡りになります。24日夕方までお旅所に滞在します。御神輿には「スサノオノミコト」「クシイナダヒメノミコト」「ヤハシラノミコカミ」が載られます。その間八坂神社はからになるわけです。この行列も見たことが在りません。

4月には高山の春祭りで御神輿の行列を見ましたが、そのお供の方々は各町内の有志の方ですが見事にお年寄りの方ばかりで、高山も若年層の過疎地かなと感じました。タクシーの運転手の方の話では「高山市内は土地が無いので子供達は結婚すると郊外に所帯を持つので、市内は年寄りが残ってしまう」と語りました。

祇園祭には本祭りの前、宵々々宮、宵々宮、宵宮と3日間の宵宮があり、山車のそばまでいけるし、山車の上に上がらせてもらえる。昔は男の子だけで女の子は上がらせてもらえませんでした。今は違います。メキシコのおゆきさんが子供を連れて里帰りしていた時、子供達が山車に上がって大喜びだったという話を聞きました。
その彼女達も皆結婚してママになっています。月日の経つのは何と早いのでしょう。

宵山にはもう一つ「屏風祭り」といってお家の宝としている品物を金屏風を立て回した前に並べ、道行く人何方でも見せていただけるという行事があります。子供の頃親に連れられて行った記憶はあるのですが、京都の夏は蒸し暑く、子供心に余り好きではありませんでした。ただ開けてみるまで中に何が入っているか解らないというサイコロ(子供の手のひらサイズ)を買ってもらうのが楽しみでした。大人になってからは行った事が無いので此処も行ってみたいな~。

今日始めてみたものがありました「くじ検め」です。言葉としては知っていましたが、市役所で事前に順番のくじを引いているのを、当日改めて、山車に一人の代表がそのくじを「くじ検め」の人の前で示す、その関連の動作が興味深かった。「くじ」を持参する代表は大人あり子供ありで自由のようでしたがやはり子供が可愛いですね。許可を得た後は扇を開き山車に向かって「お出でおいで」をするように翳します。それより後、山車は動き始めます。色々と伝統は守られているようです。

今日雨にも関わらず13万人の人出とか、観光客も伝統を守る行事の片一方の担い手であると思います。大勢の人に見てもらうことが伝統を守る方々の励みになっていると思うからです。










コメント (4)
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