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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

春休みの淡い思い出

2015年03月23日 | Weblog
昼休みの喫煙所。
非常階段で紫煙を燻らせていると、元気な声が聞こえてきた。
先輩N課長が
「あ、クソガキどもはひょっとして今日から春休みなんじゃねぇのか」
と指摘。
下の道路をお道具箱などを持って元気に走る、赤白帽を被った少年少女たちがちらほら。
「羨ましいですね、クソガキ。私も休みたいです」
と紫煙をふかす。

春休みというと必ず思い浮かべるのが中学2年生から3年生に上がるときの春休みだ。
教科ごとの教諭が変わるかもしれなくて、私の幼い胸はドキドキ高鳴っていた。
当時私は、2年生から教わった英語の先生(男性)が好きだった。
あれほど人を好きになることは今後ないだろうというぐらい好きだった。実際、卒業後もずっと好きだった。
2年生の初め、私の英語の偏差値は42だった。でも先生を好き過ぎて2年の学年末テストでは60に達する努力も厭わないぐらいに大好きだった。ストイックで妥協を許さない、15歳年上の銀縁眼鏡を掛けたの先生。神経質そうに咳払いをするときに揺れる喉仏が絶賛思春期中の私を刺激した。心を震わせつつ、先生をびっくりさせたいがために、日々勉強をしていた。
授業中、雑談で話す彼のプライベート(ジブリ作品では何が好きか、など)を逐一メモっていたことはここだけの秘密。

彼はあの春休みの前、事件を起こして新聞に名前が載ってしまった。
「先生、異動しちゃうのかな。もう彼に英語を教わることはないのかな」
2年生から3年生になるあの春休み、私の胸はその不安でいっぱいだった。

しかし、辛うじて3年の英語も受け持ってもらえることになり、その後一年間は受験生だったにもかかわらず、ひたすらハッピーであった。
時々思い出す、あの、思いつめた春休みを。

春休みの淡い思い出は、昼休みの煙に消えていった。







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さくら さくら

2015年03月23日 | Weblog
先日、バナナをお湯に浸すと甘みが増すって言っていたような気がして、昨日さっそく湯が張った桶にバナナを入れた。
今朝「さぞかし甘くて美味しいバナナになってるに違いない」と淡い希望を胸に起床、皮をむいて食べたのだが、特段味に変化は見られなかった。・・・ガックシ。

今日はだいぶ昔に買ったオメガチョーカーを超久々に身につけてご出勤。
いつもはチェーンなのだが、気分転換。
あまりにも久々すぎて今日一日慣れなかった。



吉熊上司が午前中から外出。
社長に確認したいことがあったのだが、彼は忙しいらしく捕まえられなかったので物事が進展しなかった。
仕方がないので支払いの締め業務と新卒研修会の準備を行った。



定時後の喫煙所。
階段の1段下で喫煙なさっているN係長の髪留めが可愛くて激写。
ストールも春っぽくて素敵。




早めに帰れたので読書タイム。
煙草と本とコーヒー・・・三種の神器。

あとクマね。


東京では桜が咲き始めた。
なるほど、会社の隣の公園の桜のつぼみもだいぶぷっくりしてきた。
桜が咲く季節が一年で一番好き。
街全体が薄紅色に染まる季節。
六義園、千鳥ヶ淵、飛鳥山、荒川沿い・・・
今年はどこの桜を観に行こうか。


人生で一番綺麗だと感じた桜は5年前に観た弘前城の桜。








春の光、青い空、古城、薄紅の桜・・・。
桜というカテゴリーを抜け出して、あの日私が居た世界は、私が今まで味わった一番綺麗な光景と言っても過言ではない。
機会があったらまた観に行きたい。