2月13日（火）快晴
日本学生支援機構によると、奨学金にからむ自己破産は2016年度までの5年間で延べ1万5338人。 借りる人は連帯保証人と保証人を立てる「人的保証」か、保証機関に保証料を払う「機関保証」を選ぶ。機関保証の場合には保証料が奨学金から差し引かれる。自己破産の 内訳は「機関保障」が8,108人、「人的保障」が7,230人。国内の自己破産が減る中、奨学金関連は3千人前後が続いていて、2016年度は最多の3451人と5年前より13％増えた。
2月12日（月）快晴
日本旅行中に路上でも電車内でも薬物中毒らしい人を多く見かけた。米国では成人肥満率が過去最高を更新したにも関わらず、心臓病や糖尿病は2015年から2016年にかけ死亡者数が減少。癌も同様に減少。逆に増加したのは不慮の事故。この不慮の事故に薬物中毒が含まれている。背景にはオピオイドなど鎮痛剤蔓延の影響が横たわる。米国立衛生研究所の調査では、オピオイドをはじめとする薬物中毒死亡者は2016年に6万4070人と過去最高を更新した。
2月11日（日）快晴
沖縄の基地は日常的に住民の生活を脅かしている。しかし本土で基地を引き受けようと声を上げる自治体はない。同様に 原発の使用済み核燃料から生じる廃棄物を引き受ける自治体もない。核のゴミ放射線レベルが高いため処分に数万年を要する。国は地下300メートルより深い場所に埋める「地層処分」を目指しているが、処分地は決まっていない。2016年の国民の意識調査では、国が計画する地層処分に「賛成」と回答した割合は12.7にとどまった。
２月10 日（土）快晴
関西電力では来年40年の運転期限を迎える福井県大飯原発1、2号機の廃炉を正式決定。国の安全審査に合格するための工事に巨額の費用がかかり、運転を延長しても採算が取れないと判断した。これで関電が廃炉に踏み切る原発は、美浜原発1、2号機に続き４基となる。大飯1、2号機は100万キロワット以上の大型原発として初めて廃炉となる。廃炉費用は大飯1号機が578億円、2号機が580億円と見積もっている。
２月９日（金）快晴
東照寺（宗吾霊堂）は佐倉市にあるのではなく成田市にある。僕は佐倉宗吾にはほとんど興味はないが、日本の近代医学の発祥の地である佐倉順天堂記念館は必見。司馬遼太郎の「胡蝶の舞」によれば佐倉泰然が1843年にこの地に蘭方医学の塾兼診療所を開設。しかし展示には見るべきものは少なかった。佐倉藩主の旧堀田邸、武家屋敷、佐倉市立美術館の根付展などを歩いて回った。万歩計は14,557歩。
２月８日（木）快晴
成田市の主要産業は 農業と観光 。門前町なので江戸時代から参拝客でにぎわい、落花生など農業の町だった。現在は人口13万人、年間予算500億円の全国屈指の豊かな自治体。歳入の多くは空港の固定資産税。農地は年々減少し、ゴルフ場が増加中。インフラ、箱物は充実しているが、昔ながらの曲がりくねった狭い道が多い。 JR成田駅前の成田市文化芸術センターで「山下清展」をやっていた。
２月７日（水）快晴
成田の駅前広場にはJR成田駅と京成成田駅が向かい合っている。広場周辺には空室の目立つビルが立ち並ぶが、1本裏通りには掘っ立て小屋のような飲み屋が残っている。50年ほど前の「三里塚空港建設阻止」闘争では、逮捕を免れると駅前で腹ごしらえしたものだ。ラーメン400円、焼鳥100円という安さにひかれて入ってみたら、店員も常連客も東北弁。東北人は寒さに強いという理由で満蒙開拓団として大陸に送られ、敗戦の引揚者として成田に入植させられたのだ。
２月６日（火）快晴
成田山には「成田山公園」と呼ばれる広大な和風庭園があり、その一角に書道美術館が建っている。使い道のない陶器を焼いたり、他人が読めない文字を書いたり、それをありがたがる風潮を僕は馬鹿馬鹿しいと思う。ここの美術館には中国の拓本や平安時代の写経や日記など興味深い展示が多い。紫式部、紀貫之、藤原道長などの古文書が本物かどうかは分からないが。
２月５日（月）快晴
昨日の大島は快晴で強風。海辺の道路では波のしぶきを浴びる個所もあった。午後には三原山(758m)の霧も路上の雪もほぼ消え通行止めは解除。山頂口展望台から伊豆半島や富士山がくっきりと見えた。吹き飛ばされそうな強風に体の芯まで冷える。車のヒーターでは間に合わず温泉に飛び込んだ。日没は午後5時15分。ホテルの前の海辺に軽薄ペア専用の鐘があり、強風警報の音を響かせていた。
2月4日（日）快晴
大島には空路でも行ける。調布から18人乗りのドイツ製の双発機で25分。1日3便。片道11,800円。プレハブのターミナルを予想していたが、行ってみて驚いた。鉄筋3階建てで、エレベーターもエスカレーターもある。そして滑走路が2000m。以前はANAのジェットが飛んでいたが、米軍管制で遠回りするのでプロペラ機より遅い。
2月3日（土）晴
寒波襲来の影響かサルビア丸はガラ空き。サイクリストが20人ほど乗船していた。彼らの多くは午前6時から午後4時までの10時間、自転車で島内を乗り回して、今夜東京に戻る。大島の今日の最高気温は9度。雲の切れ目から時々姿を見せる三原山は冠雪し、島内1周道路も日陰には少し雪が残っている。大島1周は50㎞だから十和田湖1周と同距離。 面積は91平方キロ、人口7762人。台湾原産の鹿＝キョンが動物園から逃げ出して11,000頭に増え、アシタバ（明日葉）の食害が甚大。
2月2日（金）小雪
昨日八戸駅での別れ際に「東京に行ったら吉野家の一人鍋を食べるように」とのきついお達しがあった。2度目の寒波襲来で、今日の東京は小雪の舞う絶好の鍋日和。しかし吉野家は両側の客と肩寄せ合って食べないといけない苦手な店だ。有楽町のビックカメラでキッチンタイマーを買ったついでに6階の食堂街に行くとタイ食堂があってタイスキをやっている。1人前1980円と高くはないが客は僕以外にはもう1組だけ。味も悪くはなかった。
2月1日(木)快晴
ユミがお土産に持参したスマホには2枚のSIMが装着可能。音声通話とデータ通話を使い分けることも可能だが、僕の場合には日豪2台の携帯が1台で済む利点がある。イオンで格安SIMを購入し、次に豪州のSIMも挿入しようとしたがサイズが合わない。SIMのサイズは標準、マイクロ、ナノの3種類。これまで日本で使っていたガラケーは標準、豪州はマイクロだが、最新のスマホは大半がナノ。ガラケーは捨てるが、豪州スマホのSIMはナノに変更するまで廃棄できない。秒進分歩の世界も面倒が多い。
