非国民通信

ノーモア・コイズミ

私の住む町では与党ですよ

2013-11-02 23:06:39 | 政治・国際

民主まだ与党?「巨大野党と対決」党機関紙ミス(読売新聞)

 民主党の機関紙「プレス民主」最新号が、「巨大野党とまっ向から対決」と誤った見出しのまま6万部が刷られ、党所属国会議員ら一部関係者に配布されていた。

 党職員が10月30日に誤りに気づき、発送を止め、「巨大与党」と刷り直した。党広報委員会は「校正の段階で気付けなかった」と平謝りだが、党内からも「緊張感が足りない」との声が出ている。

 

 「民主まだ与党?」などと見出しには掲げられていますが、私の地元では民主党は与党です。皆様がお住まいの市区町村ではいかがでしょうか? 私の住む自治体では民主党は自民党と手を携えて首長を支える純然たる与党であり、共産党という野党と真っ向から対決しています。民主党機関誌の「巨大野党とまっ向から対決」との見出しが間違っているとは一概に言えないようにも思うのですけれど、どうなのでしょうね。まるで民主党が下野した野党であるかのように新聞各社は伝えています。それはまさに地方政治軽視の現れに他なりません。地方議会における勢力図が多少なりも頭に入っているなら、民主=野党とは言い切れないことが分かるはずです。むしろ野党面して自民党の対抗馬であるかのごとくに自らを装う民主党の欺瞞をこそメディアは追求すべきでしょう。

 まぁ、全国各地の地方議会で民主党が真っ向から対決している共産党を「巨大野党」と位置づけるのは無理があるかも知れません。組織基盤はともかく、議席数は流石に微妙なところですから。もっとも、ある種の人の頭の中では日教組が日本の教育界を牛耳っていることになっているみたいな類は色々あるわけです。日教組なんて加盟者減少に歯止めがかからないジリ貧の組織なのに、ある種の人々の頭の中では巨大の「悪の」組織になっている、それと同じように存在するかどうかも怪しい「反日工作員」だの「原子力ムラ」だのを影の支配者であるかのごとくに語りたがる被害妄想狂も、我が国の元・総理大臣を含めていたりします。こうした流れで行けば、地方議会での対決相手である共産党が民主党という愚か者の集団からは「巨大野党」に見えている可能性も?

 そもそも民主党が「巨大与党」として想定していると思しき自民党と「真っ向から対決」する意思がどれだけあるのか疑わしいところでもあります。そりゃ、選挙の時はそうなのかも知れません。しかし政策的にはどれほどのものでしょう。確かにデフレ一直線の民主党とデフレ脱却志向の自民党とで逆を向いているところもあります。しかし生活保護の切り下げや消費税増税のように民主党が敷いたレールの上をそのまま自民党が走っていったケースも多々ある、自民党のダメな部分は民主党も同様に兼ね備えているわけです。安倍総理が消費税増税を素通しすると決めたとき、民主党の歴々はその決断を賞賛したばかりではなかったでしょうか。そして国会ではまだしも地方議会においては、専ら自民党(系の会派)とともに与党の一員として振る舞っているわけです。

 

食材偽装:中国料理で「芝エビ」表記NG 小エビ表記に(毎日新聞)

 ホテルのレストランなどでメニュー表示と異なる食材が使われていた問題で、公益社団法人「日本中国料理協会」(本部・東京、陳建一会長)は31日、中国料理業界で小さいエビの総称として使っていた「芝エビ」を、「エビ」か「小エビ」と表記するよう全国の協会加盟店(約1800店)に通達した。同協会は「食材名の慣習的呼称や誤表記について、どのように修正すべきか悩んでいる店舗が多く、早急に改善すべきだと判断した」としている。

 同協会によると、従来はエビの大きさによって、小さい順に「芝エビ」「車エビ(大正エビ)」「伊勢エビ」の主に3種類で表記していた。今後は「車エビ」については「大エビ」と表記するよう求めた。また「伊勢エビ」は国産のみ「伊勢エビ」と記す。「芝エビ」や「車エビ」の表記は、本来のシバエビやクルマエビを使っている場合に限られるとしている。

 同協会によると、1964年の東京五輪の際、大手ホテルが中国語で「むきエビ」を意味する蝦仁(シャーレン)を「芝エビ」と表記。当時はむきエビ用の小エビとして、東京湾の芝浦で取れたエビが多く出回っていたためだという。現在は芝浦で取れる「芝エビ」は希少で高価だという。

 同協会の朝倉孝和事務局長は「(一部で芝エビとして使われた)バナメイエビなどを『芝エビ』と呼ぶと思い込んでいる料理人の認識と、消費者の理解とのギャップがあった」と説明している。【前田洋平】

 

 ……で、食品表示偽装云々がメディアを賑わすことが増えてきたわけですが、その辺を受けてか叩かれる前にと、中国料理業界では慣例的なエビの呼称を改めると発表したようです。今まで小さいエビは「芝エビ」と呼んでいたのを止める、と。焼肉業界でも似たようなことがあったでしょうか。赤身は全てロース、脂身の多いところはカルビと呼ぶみたいな業界の慣例がどうこうという話も過去にはあったと記憶しています。他にもどうでしょう、シシャモを頼むと99%以上の確率でキュウリウオもしくはカペリンが供されるはずですが、そうした慣習的呼称もどうなんだろうと思わないでもありません。

 そして民主党の野党気取りや野党扱いも、偽装みたいなものではないかと。確かに民主党は国政における与党であった時代においてなお野党気質を強く感じさせるものではあった、自らが責任政党であることを忘れて「アイツのせいだ」「それもこれも官僚が悪い」と醜い言い逃れに徹するケースが目立ちました。そうは言っても政策面でどれほど現・与党と対抗しているのやら。まぁデフレ促進を掲げるのならいざ知らず、同じ方向を向きながら単に主導権争いで駄々をこねているだけではないのかと。そして繰り返しになりますけれど、地方自治体では自民党と連立を組んでいることの方が普通であるわけです。それでいながら選挙の時は、与党への批判票を恥知らずにも掻っ攫おうとする――こうした欺瞞こそメディアの批判に晒されてしかるべきものと私は考えますけれど、むしろ民主党を野党扱いする「偽装」に荷担している報道機関の方が多く見えるのが何とも。

 

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