クアトロに「モンドール」が到着した。
このモンドールは「クアトロ秋のチーズ特集」の主役級のチーズだ。
このモンドールがやって来るとまた新しい秋がやって来たなと実感する。
このモンドールとは黄金の山という意味である。
フランスとスイスの国境沿いのジュラ山脈にある山だ。
そのモンドールという山でフランスとスイスの両国で作られているウォッシュタイプのチーズがこのモンドール。
このモンドールというチーズは暑い夏場には向かないチーズのため毎年8月15日から3月15日までしか作らないことになっている。
そして、8月に仕込んだチーズが今の時期に出来上がり、その新物に季節の訪れを感じるわけである。
このチーズを口に含むと濃厚なミルクの旨味と豊かな芳香が口の中に広がりチーズの女王様と云う表現に見合う美味しさ。
モンドールと呼び捨てにするよりもモンドール様と呼びたくなるチーズだ。
モンドール様はアルプスで放牧した牛のミルクから作られるが、同じミルクで作るハードタイプのチーズ「コンテ様」もクアトロで人気である。
クアトロの父の最終学歴に、足利学校入学と付け加える。
そのクアトロの父の学びだ。
書き下ろし文
父曰く、美食して時に之(これ)をゲップする。
亦(また)説(よろこ)ばしからずや。
朋(とも)有り、遠方より来たる。
自慢するも楽しからずや。
人知らせずして、ひとりりほくそ笑む、そんなグルメならずや
通訳
クアトロの父は言った。
おいしいものを食べて、もわずゲップをする。
なんて悦ばしい事だろう。
遠くから友達が自分に合いに訪ねてくる。
美食の自慢をするのは、なんて嬉しい事だろう。
美味しいものは、他人に教えてやらないでひとりほくそ笑む、それでこそグルメなのだ。
父曰く、今日は特別に教えよう。
明日からまたまた美味しいものがクアトロに揃う。
たとえば、チーズの女王モンドールなどはいかがだろう。
父曰く、巧言令色、少なからずや