いいか、片手に杯を持つ、酒の香りをかぐ、な、酒の匂いが鼻のシンにずーっと染み通った頃、おもむろにひとくち、呑む。
さあ、お酒が入っていきますよということを、五臓六腑に知らせてやる、な。
そこで、ここに出ている突き出し、これを舌の上にちょっとのせる、これで酒の味がぐーんと良くなる。
それからチビリチビリ、だんだん酒の酔いが身体に染み通ってゆく・・・
それをなんだお前、駆けっこして来た奴がサイダーを飲むみたいに、ガーッと飲んで、胃袋が驚くよ、それじゃ、わかったか満男。
いいか、片手にワイングラスを持つ、ワインの香りをかぐ、これをブーケって云うんだな、そのブーケが鼻のシンにずーっと染み通った頃、おもむろにひとくち、呑む。
さあ、ワインが入ってきますよということを、五臓六腑に知らせてやる、な。
そこで、ここに出ているパルミジャーノというチーズを舌の上にちょっとのせる、これでワインの味がぐーんと良くなる。
それからチビリチビリ、ワインを飲んでパルミをかじって、これを繰り返す。
これが、クアトロのパルミとワインの楽しみ方ってものよ。
今日クアトロにパルミジャーノ15代目が到着した。
新着パルミの真ん中の美味しいところをワインと一緒にチビリチビリと楽しもう。
いよいよ明日、クアトロに新着のパルミジャーが届く。
クアトロ開店以来15代目のパルミジャーノ。
そのパルミジャーノのハーフカットはクアトロの入口に置かれ、その中でパスタを和える。
クアトロの看板メニューのひとつで、パルミジャーノのペンネとパルミジャーノのリゾットというメニューになる。
旨味のかたまりのパルミジャーノはパスタだけでなく色々な料理に活躍するのだが、イタリアの法律でパルマ市とレッチーノ市の決められた地域で決められた作り方をしないと、その名前を名乗れない。
その法律を作られたのは1955年、クアトロの父とこれも同い年だ。
チーズの回りに刻印をして、その品質を保証する。
生産量も調整され、作りすぎたものは出荷調整する。
出荷できない業者は資金繰りにこまるので銀行が預かる制度が出来たようだ。
パルミジャーノを銀行へもっていくとお金を貸してくれるという話はこういったところからくるのだろう。
60年の歴史を持つパルミジャーノの法律に守られた味をクアトロで堪能していただきたい。
初めは、パスタを入れる穴を小さく作る。
その掘り出されたパルミの中心部分は、とてもしっとりとしていて特別に美味しい。
ワインや日本酒とともに楽しむと格別。
このパルミの中心部分をクアトロはパルミの宝石と呼ぶが、これは早い者勝ちで経験出来る。
柏駅に用事で出ると今度の土日に開かれる柏まつりの準備が進んでいた。
ポスターには市制60周年と書かれている。
柏市は当初東葛市として昭和29年9月1日に誕生している。
東葛市は、昭和の大合併において、柏町や豊四季村、土村、田中村、小金町などが合併して誕生。
ところが、小金町が松戸市へ移ってしまい、葛飾区からの名称のクレームなどもあって、その年の11月15日に、柏市に名称を変える。
クアトロの父も昭和29年の10月生まれなのでその二ヶ月ちょっとだけの東葛市に生まれたことになる。
しかし、どういう訳か実際の戸籍の届け出が3月になってしまい幻の東葛市生まれとなってしまった。
それでも柏市とともに歳を重ねているクアトロの父だ。
平成の大合併では、東葛市構想もあったようだ。
柏市・松戸市・流山市・野田市・鎌ヶ谷市・我孫子市が合併して東葛市と名乗る構想だったが叶わなかった。
柏駅周辺の開発を見ていると、柏は大きく変わったなと感じるクアトロの父である。