ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

チーズの物語~クレーターのチーズ

2021年02月01日 | チーズの話

夜は、8時までの営業のクアトロ。
この数日、仕事帰りに今年の吉方“南南東”にオレンジ色の丸い月が見える。
クアトロの定番チーズにミモレットがあるが、このミモレットのような月だ。
ミモレットは、オレンジ色のチーズで表面は月のクレーターのように凹凸がある。
この凹凸はダニが這った痕で、このチーズはダニの働きで熟成する。
その表皮は取り除いてオレンジ色の部分を食べるのだが、その美味しさはよくカラスミに例えられるが、コクがあって実に旨い。
ダニも良い仕事をするものだと感心する。
フランスとオランダが戦争になった時、オランダのゴーダと云うチーズが好きだったフランス人が、ゴーダに似せて作ったもの。
色もアナトー色素でゴーダに似せたと云う。
ダニを使ったり色素を使ったりと、フランス人の食に対する執着もたいしたものだ。
クアトロの父は、帰り道の月を見上げて、ミモレットでもつまみながら、燗酒でもいいかなと、こちらは飲む方に執着か。
何気ないチーズにも、歴史と物語があるもの。
クアトロでは、色々な物語のあるチーズの取り合わせのテイクアウトを承っております。


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