ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

木釘記念碑

2024年02月28日 | 豊四季の話

クアトロの休日に、おおたかの森から豊四季に散策。
おおたかの森のマンションが立ち並ぶ風景を望むところに、豊四季の稲荷神社がある。
境内には、「開拓記念碑」と「木釘記念碑」が並ぶ。
開拓記念碑は、明治に佐倉牧と呼ばれた徳川幕府の放牧場を開拓したことの記念碑。
豊四季は、四番目の開拓村で、職を失った武士が志願して開拓するのだが、思うようにはいかない。
過酷な原野開発はことに木枯らし吹き荒れる冬場は厳しかったことだろう。
そこで、知恵のあるものが木釘の副業を始めた。
豊四季の原野に自生するウツギを使って桐のタンスなどに使われる木釘を製造したところ、大ヒットし豊四季の開拓者達の生活を助けたという。
その「木釘記念碑」がひっそりとこの稲荷神社に立っている。
この豊四季の木釘は、明治の始めから昭和30年頃まで作られていたという。
したたかに、生き抜いていく明治の開拓者の苦労が忍ばれる木釘記念碑。
春になると豊四季のあちこちに、きれいなウツギの花が咲く。

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