ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

世にも不幸な物語

2007年11月22日 | 魚の話

Photo 今朝は寒くて布団から出るのがつらかった。どうも寒さには弱い。脂肪の付き方の良いクアトロのママでさえ、寒い寒いと云っている。
今日、クアトロのシェフは「メジカ」というブランド鮭を仕入れてきた。小顔のかわいらしい顔の鮭には不幸な物語が隠されていた。
寒い東北で生まれ、さらに寒い北の海・ベーリング海で青春を過ごす。それはそれはつらい修行時代だった。やっと産卵のために、故郷の日本海へ帰ろうとしているとオホーツク海で捕まってしまった。故郷へ帰るための蓄えは充分にあった。特に脂の乗りには自信がある。オホーツク海の鮭の中でも何千匹に一匹というエリートに上り詰めるまでにどれだけの寒い朝を迎えたことか。
どういう運命のいたずらか、クアトロにたどり着いた「メジカ」の不幸な物語に涙が、と思ったら、あまりにも美味しそうなのでよだれが出そうだった。「メジカ」さん、ごめんね。

※本日の魚と魚料理
北海道産メジカ、松輪産金目鯛、青森産ソイ、福島産本カワハギ、三重産石鯛、松輪産舌平目のムニエル/ウニソース、松輪産サザエのエスカルゴ風

Photo_2 カラスミ日記18日目
白い物体は塩の結晶だった。一安心。

コメント (2)
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