ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

クズマーノ三兄妹

2007年10月23日 | ワインの話

Photo クズマーノ三兄妹がクアトロで大活躍している。出身はイタリア・シチリアである。クズマーノがシチリアで初めて瓶詰めを行ったのは2000年のことだ。先日、クアトロに新しいクズマーノのビンテージが届いた。2006年の白ワインだが、まだ初ビンテージから6年しかたっていないことになる。しかしすでにこのワイナリーの実力は多くの人に認められている。
この奇跡のような躍進を遂げたクズマーノの教育方針はただ一つ。「自然に逆らわずシンプルにワイン作りを行う」ことだという。クズマーノはシチリア島のあちこち8箇所に畑を持っている。それぞれの畑に適合したブドウ作りをし、出来上がったブドウの個性を大切にしたワインを作る。ただそれだけのことだという。
スパルタ教育は良いのだが、本人の実力以上の負担をかけ、挙げ句は反則でも何でも勝てば良いみたいな教育を受けたどこかの三兄弟とは大違いである。ワインで云えばブドウの出来以上の価格で販売し、違法行為をしてでも売れれば良いみたいなものだろう。
クアトロでは、兄の「アンジンベ」には、カルパッチョやアクアパッツァを担当してもらっている。国際的品種シャルドネとシチリアの土着品種インソリオをブレンドした白ワインだが、ふくよかな酸がやさしく魚介の味を包み込む。
弟の「シラー」には、シチューなどの濃厚な味付けの料理を担当してもらっている。シラーの個性が充分に活かされた赤ワインだが、肉などのスパイスを効かせたい料理にシラーは良く合う。
末の妹「ロザート」には、焼き魚からクリーム系の料理まで幅広く担当してもらっている。フルーティーさと爽やかな酸が特色のロゼワイン。料理が引き立ち、さらに華やかな印象に変えるワインである。

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