とある平和な町の一角。入口にはクアトロ・スタジオーネと書かれている。イタリアン・レストランだ。男は、アンコウのリゾットを注文した。『もうアンコウの季節なんだな、イタリアンでアンコウというのはずいぶん変わっているな』と好奇心が強く働いた。男は運ばれてきたリゾットを口にする。するとどうだろう、ズッズッズッズッと恐怖を煽る音楽が流れる。男はアンコウの想像を絶する旨さに襲われそうなのである。
「あっ・・・」
たちまちに、また一人アンコウの旨さに飲み込まれていった。
貴方は決してアンコウのリゾットに近づいてはいけません。
※アンコウのリゾット¥1500
実際のリゾットにはアンコウの旨みが凝縮されていますが、キバをむいたアンコウがそのまま入っていることはありません。尚、音楽は全ての方に聞こえるとは限りません。