愛しきものたち

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旧加茂町 薮の中地蔵(観音・地蔵・阿弥陀磨崖)

2006年12月06日 | 石仏:京都

浄瑠璃寺の門前にある駐車場から岩船寺に向かう道路を歩く事約5分。

当尾では有名な野菜の直販スタンドの並ぶ辻の右手、薄暗い木立の中にこの磨崖石仏がある。

薮の中の二つの岩に、右から十一面観音立像、地蔵菩薩立像、阿弥陀如来坐像が彫られている、とても珍しいものです。

中央に立つ地蔵と十一面観音は一石に彫られていて左側の地蔵は船形光背のなかに厚肉彫り、像高1.52m、この地最古の年号弘長二年(1262)と、石大工、橘安縄の銘があって知られている。

右の十一面観音は右手に杓杖を持つ長谷寺方十一面観音で、舟形光背の中に像高約1mの厚肉彫りで、穏やかな面相が素晴らしい。

左には別石に彫られた阿弥陀坐像だけが浄瑠璃寺のほうを向いていて、同時代の作。

ここを離れてすこし行った旧道との辻には愛宕灯篭が建っていて、石仏散策コースのシンボルのように成っている。

奇妙な形の自然石に四角い彫りくぼめを付け、灯明を献じれるようになっている。

撮影2005.4.9  2006.12.01.

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