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此処は山城のど真ん中、木津川の東岸山裾にあって、あの当尾の千日墓地を思わせるほどに見るべき石仏が集中している墓地、この地はまるでパラダイス。
国道24号線を京都方面から奈良方面に向けて南進すると木津川堤防を走る井手町を越え、木津川に架かる開橋との交差で、山手から木津川に注ぐ鳴子川沿いに走る道路へ左折道鳴りに進むとやがて府道を越へJR奈良線を越えると神童子道。
神童子道には途中鳴子川をを渡り急な登りも有るが、それと解る看板も出ていて解りやすい。
集落の入り口辺り、道路の直ぐ左側、小高い丘の上に神童子墓がある。
集落入り口辺り、左手の道を挟んで東墓、古刹神童寺は右の道路を道なりに約400mほど奥。
なんと云ったってこの墓地ではこれ・・斎場の棺台越しに石仏の集積・・・・抜きん出て見えるあの石仏。
花崗岩の長方形の石材を箱型に深く彫りくぼめ内に蓮華坐を設け像高約90cmの地蔵立像を厚く刻みだしている。
頂上に笠石を載せ鎌倉様式を残した最古の箱型石龕仏(せきがんぶつ)として知られている。
大き目の「おでこ」に優しく柔和な眼差し、大きな錫杖、胸に宝珠、良く整った体躯・・・・。
脇の集積には山盛りの箱型小石仏・・・・・。
脇に置かれた五輪塔板碑・・その台石としてこんな石仏さん。
箱型石仏の寄せ集めたモザイク??
空き地の叢にも笠石を無くした地蔵石仏・・・・、半分土に埋もれてましたが。
墓地斜面には小石仏の集積と大型地蔵
蓮華坐の上に立つ像高約1mの地蔵菩薩立像。
右手胸に宝珠、左手は下に降ろした与願印の古様式・・・・胸下で断裂していて痛ましい。
もう1箇所小石仏の集積が有って此処にも阿弥陀と地蔵の双体石仏、軒反りの無い宝篋印塔の笠石等々・・
脇にも定印の阿弥陀、顔の崩れた???石仏さん。
東墓への道を辿ると切り石とコンクリート擁壁の間にこんな箱型双体石仏
像高約50cm
やっぱり阿弥陀??と地蔵さん。
入り口には江戸期の六体地蔵。
奥には箱型の地蔵石仏、斜面裾に一列に並んで壮観です。
その数14体、いずれ南北朝、室町期の石仏さん達。
もう一体、やっぱり箱石型の地蔵石仏。
頭上には笠石を載せ総高約70cm・・・・・・。
これだけ有ると満腹満腹、ちょっと食いすぎ。
撮影2006.5.4/2011.3.25
石龕仏いいお顔なさっていますねぇ。
古い墓地は、改修の折に土中から沢山出てくると聞きました。
千日墓地なんかは、足元の石をひっくり返したら出るわ出るわ・・・だったそうです。
まぁ、あそこは特別ですけど・・・
でも神童寺や天神社も近くですし良い所です。
ただ磨崖は無いですけど??