城陽市寺田の近鉄寺田駅近くの民家とショッピングセンターの間に挟まれて隠れるように建つ地蔵堂に山城地域ではただ一つとなる石棺仏が祀られている。
付近は町の中心地域とは言え地蔵堂近くの街並みは旧村の面影を良く留めている。
この石棺仏は近くの小川に架かる石橋として利用されていたものをここに移して安置、地蔵堂を建て祭祀したもののようです。
ブロック塀とフェンスに囲まれ、風情景観などとは程遠い状況・・・オマケに狭くて撮影ポイントは真正面の一箇所だけ・・・。
簡素で小さな地蔵堂はしっかりした木柵と正面には大きな、動かすこともままならない賽銭箱が設えられ、どうにもこうにも真正面からのこんな画像しか撮影出来ない。
石棺仏は高さ約1.8m、幅約70cmの凝灰岩製石棺の蓋石を利用して蓮華坐に立つ像高約70cmの錫杖を持たない古式な地蔵菩薩立像。
石橋に使われていた為かまたまた凝灰岩という石質のためか風化、剥落が激しくごらんのように顔容も覚束ない有様、・・・まるでタコ入道。
鎌倉中期の造立の石棺仏らしく・・・・、石仏ファンとしては、せめて真正面の賽銭箱は下に下ろして貰えればなあ・・・・
撮影2011.3.5
気持ちすごく解かります。
私も、画像を見た瞬間に思いましたから・・・
石橋をひっくり返したら石仏だったと言うのは
時々聞きますねぇ。
余所者の僕らがとやかく言う事もないのですが・・・・・。
しかしやっぱり全体像も見てみたいもの・・。