愛しきものたち

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芸濃町 石山観音[2]地蔵菩薩立像磨崖石仏

2006年08月02日 | 石仏:三重

石山観音公園の入り口である石段を登ると小さな広場があって、その左奥手の大きな石塊につぼ型の二重光背背負った像高3.24mの地蔵菩薩立像を、丸彫りに近い半肉彫りにしていて、前回紹介の阿弥陀如来立像と同一時期(鎌倉後期~室町初期)の像立だと考えられている。

この石山観音は当初この二尊を主尊とした仏教施設があって、その後江戸期になって西国観音霊場としての石仏が像立されたもののようです。

右手に錫杖(しゃくじょう)、左手に摩尼宝珠を持つ通例の姿ですが、十等身に近い像容はおだやかな笑みを湛えていて、小さく可愛らしい顔立ちです。

この辺りは安山岩や凝灰岩などの岩山で、錫杖の柄の下方腹部より下の風化がはげしい。



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