愛しきものたち

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守山市 副林寺の宝塔/他

2015年03月05日 | 石塔:石造物

 

 湖南、守山市の湖岸に近い副林寺境内に並び建つ、二基の石造宝塔が建っている。

旧野洲郡下最古の歴史をもつ寺院と言われる「副林寺」は、木浜集落の真ん中辺り、集落を縦断する旧道脇に狭い境内があり、山門が道路とくっつく様に接して居る。

もとは野洲に在り、「最澄(767-822)」が開いたといわれる古刹ですが、例に漏れず戦国時代に焼け落ち、後この地に再興された様です。

宝塔は本堂右手脇、背の低い植え込みの中に建てられ、二基の宝塔は殆ど瓜二つ・・・・・

<向かって右手の宝塔>

この宝塔は鎌倉時代の武将・「佐々木高綱」が「宇治川の戦い」に出陣する折、「経筒を塔身に収めた」と寺伝にあるといわれ・・・・・・

後補のつぎ足し相輪を除く高さ 218Cm、塔身下部正面に如来坐像が浮彫され、風化摩耗が激しく不確かながら釈迦如来だと言われて居ます。

<向かって左後方側から・・・>

向かって左塔は高さ255cm・・・共に二段の首部が大きく高い。

屋根石の軒反りは力強いものの重量感に少し欠け、鎌倉中期から後期への移行期の造立???

しかしなぜに同じ宝塔を二基も同時に造立しなければならなかったのだろう??

一方、横手には不動明王立像を刻み出した石龕仏・・・・略式化、形式化の進んだ江戸期の造立か????

撮影2012.10.26



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