韓国南部の旅のガイドでは必ず仏国寺と共に写真で紹介される慶州史跡の中心地に有る独特の形をした石造建築物です。
韓国は遠い昔から戦乱に明け暮れた地、木造の建築物や仏像は殆どその戦火に見舞われたのか殆ど現存せず、唯一破壊しつくされても残ったのはこういう石造物と石仏・・・・。
慶州市内、中心部より繋がる史跡地域のほぼ中心に位置する瞻星台付近の史跡は、僕の訪れた10月最初の日曜日には身動きも出来ないほどの車列の波が続いていた。
瞻星台は煉瓦状石を円筒形に積み上げた天体観測施設だとされていますが、実のところ色々異説もあるようです。
総高約9m強、基盤石の一辺は約5.3m、その上の円径は5.1m、上部径は3.1mと成っていて意外とどっしりしています。
厚さ約30cmの煉瓦状切り石(花崗岩)約360個を27段に積み上げ、12段目から15段目には真南に向の窓が設けられいています。
新羅が百済や高句麗を滅ぼし、朝鮮半島を統一するきっかけになった善徳女王(632~647)の7世紀の造立、今から約1400年程前の事。
色々資料をあさってみましたがこれが当時のままのものか崩れたのち近世に成って再建されたものかは不明でした・・・。
1400年もこのまま立ち尽くしていたとは思えないけどね。
詳しいことなど知る由もないがこの独特な石の建造物は造形的にも素晴らしい形の様な気がします。
韓国国宝第31号指定。
向かいには土饅頭がいくつも並ぶ仁旺洞古墳群。
撮影2011.10.2
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