此処は少し前に紹介した狼山衆生寺(チュンセンサ)の入り口近くあって、殆ど訪れる人も無く、広い空き地にこの塔だけがぽつんと在る。
昔から陵只塔または蓮花塔址と呼ばれ、つい最近までは崩壊した石材が埋没散乱していたようですが、ようやく最近になって復元されたようです。
先日紹介した宗武烈大王の長男、統一新羅のたて役者として知られる文武王の火葬施設だと推定されている塔です。
文武王は、死しても東海を守る龍になって倭寇から新羅を守るとの遺言通り、世界でも唯一だと云われる東海(日本海)の海中陵墓に葬られている。
<これは西面>
底辺約10m、高さ約5mの石積二段の四角塚・・・・その一段目の護石にはあの十二支神像が刻まれている。
護石は上部に庇のように突き出した蓮華紋石の下、東南西北四方に三支神ずつ配し合計十二支神像と成るが内三神は失われて現存しない。
付近にもまだ多くの石材が残り、建立当初は五重石塔であったと推定されています。
護石の高さ約1m、幅約50~70cm、枠取りの中一杯に各十二支神像が薄肉彫りで刻まれています。
永らく崩壊して土中に在ったものか?1300年以上経た今も尚勇ましい姿を良く残している。
正面南の真ん中には午・・・・
向かって左隣の羊かな
東側は2体が欠損中央にはこれ・・・卯
丑
子
亥
北側にはこの三体
これは戌??・・、黒化していて良くわからない。
酉
申
西側には、この三体・・・・こちらの十二支神像は全て勇ましい戦闘衣を着けて武具を持つ。
史跡の参道は採りいれた籾の天日乾し場と化していた。
韓国ではこれが当たり前。
撮影2011.10.3