慶州市街の程近く、兄山江の対岸に有る新羅の英雄、三国統一に命を捧げたという金庚信(キム・ユシン)墓の護石に刻まれた十二支神像です。
金庚信(キム・ユシン)墓はどの王陵にも引けを取らない立派な円墳、周囲約50m、高さ3.5m墳墓を囲む石柵の中、基部に板石状の護石を巡らし十二支神像をそれぞれ刻み付けている。
南面を正面に向け、高さ約1m、幅約50cmの花崗岩石板いっぱいに枠を取り、枠内一杯に十二支神像を薄肉彫りで刻み出している。
正面南には午(馬)
次に巳(蛇)
金庚信(キム・ユシン)は西暦673年、78歳で死亡。
次に辰(龍)・・、どうにもこの影には困ったもんです。
東には卯(兎)
十二支神像はそれぞれに武器を持ち墳丘の護り神として刻まれている。
次には寅(虎)・・・・・、これが虎かと思うほど何故かしらおとなしそうな顔をしている。
この像だけが少し割れている。
次は丑(牛)、南から東北へと左回りに廻っています。
ちょうど裏側、北は子(鼠)
普段着の姿で武器を持つ十二支神像は珍しく、新羅中期以後には見られないようです。
次は亥(猪)・・・・、
戌(犬)はこれ・・・
ちょうど西側には酉(鶏)・・、犬の顔は優しいのに鶏は結構いかつい顔をしてる。
次に申(猿)・・・、全ての像がかなり高い表現力です。
最後は未(羊)、十二支神像全て欠けることなく1300年以上もこうして墳墓を護り続けている。
それはそれなりに結構良い保存状態です。
撮影2011.10.3