愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

安積親王の和束墓

2006年02月08日 | 風物:陵墓
親王と、縁戚にあった、万葉歌人大伴家持は次の様に詠う。

十六年春二月、安積皇子(あさかのみこ)薨(かむあが)りましし時、内舎人大伴宿禰家持の作る歌
 我が大君天(あめ)知らさむと思はねばおほにぞ見ける和束そま山(巻三 0476)


(訳)我が主君がそこで天界を支配なされようとは(そこに埋葬されようとは)思いもしなかったので、おろそかに見て過ごしてきたことだ、この和束の杣山を。


 あしひきの山さへ光り咲く花の散りぬる如き我が大君かも(巻三 0477)


(訳)山全体までも輝かせて咲いていた花が、一時に散り尽くしてしまうように、慌ただしくも逝ってしまわれた我が大君よ。


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