奈良県境と道路一本隔て接して居る大阪四條畷市上田原、住吉神社境内に有る十三仏板碑です。
住吉神社は明治の神仏分離までは、元神宮寺の住職が神官を兼務する神社であり、境内には仏教文化の臭が強く残されている。
ここを訪れた去年の11月末、正しく村の鎮守らしく、そう広くない境内は秋色に染まっていた。
本殿に向かって左、境内の片隅に、自然石碑や小石仏と並んで十三仏板碑が建っている。
十三仏板碑は高さ約1.3m、頂部が尖った自然花崗岩の表面を整え、舟形を薄く彫り沈め中に定形の十三仏を薄く刻み出している。
江戸時代初期の元和八年(1622)造立・・・・・・、略化された天蓋が光背外に薄く彫られて居るのが奇異な気もする。
神宮寺が在ったと思われる境内裏参道脇にはこんな石造物。
大きな阿弥陀と小さな地蔵の並んだ双体箱石仏。
江戸初期かな?と思われる整った地蔵石仏。
神社境内で仏教の名残を見るたび、明治維新はいったい何を産み出し、何を無くしたのかと・・・・・、 現代もよく似たような事を繰り返している。
撮影2011.11.27