愛しきものたち

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北区鞍馬口 上善寺の石仏

2011年11月27日 | 石仏:京都

前回紹介の定禅寺は京の六地蔵の一つの「鞍馬口地蔵」を安置していることでも良く知られているが、その傍らにも多くの石仏が集められていてその中にも見るべき石仏がある。

<地蔵堂内に有る「鞍馬口地蔵」>

正面奥手、一列に並ぶ石仏の内、京都市内では珍しい十三仏板碑石仏があり目をひく。

大和や河内地域では良く見かける十三仏板碑ですがここのものは、本来一番上に居る虚空蔵菩薩が阿弥陀になっていて珍しいとされています。

高さ約1m、幅約50cm江戸時代中期。

次にこの地蔵さん、幅広の舟形光背を背負い、左手には宝珠を持っているようですが、右手には何も持っていません。

右手は脇に下ろし与願印を示す古式地蔵立像で鎌倉後期の造立・・・、高さ1.3m、磨耗が激しく顔容は定かではありませんが丸顔童顔の様です。

今ひとつ激しく傷んでいますが、地蔵の左隣にはこれもちょっと珍しい聖観音座像石仏。

光背と頭部の一部は欠損、顔容も定かではなく哀しい姿ですが、像高85cm、鎌倉時代後期造立だといわれています。

撮影2011.8.27



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