愛しきものたち

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京都市左京区 知恩寺の石仏

2011年11月28日 | 石仏:京都

百万遍、百万遍、京都人なら誰でもわかる今出川東大路、勿論この辻の東北角に在る知恩寺の通称からそう呼び親しまれている。

知恩寺は法然上人が念仏道場として創建、「南無阿弥陀仏」百万遍念仏業が修されていることからそう呼ばれる浄土宗の大きい寺です。

付近は京都大学野キャンパスが建ち並ぶ文教地域にあって街中とは言え、独特な一種静寂感の中に有る。

そんな本堂脇から連なる大きな墓地の一画、東隅にこの阿弥陀石仏が蓮座も無く直に土の上に結跏趺坐している。

像高約1.7m、、光背を負って丸彫り程に厚く刻みだし、筋肉の盛り上がった堂々とした体躯、弥陀定印を持つ阿弥陀如来ですが首から上が断裂・・

後補された頭部のようですが顔つきに、どこかすっきり馴染めない感があります。

この石仏も前回紹介の「子安観音」や北白川の「二体阿弥陀石仏」と近くにあって同じように街道筋に在ったものかも??

鼻筋が通ってちょっと奥目、如何もモンゴリアンの顔つきではなさそうな??

胸が張り出し大きく張った膝元などに鎌倉時代の像立が伺われる。

一方、江戸期の石仏では有るが珍しいアフロヘアーの阿弥陀石仏がこの石仏の近くに居られます。

アフロヘアーの石仏が二体揃って・・・・・。

五劫思惟阿弥陀如来」と呼ばれるもので、石仏で見るのは初めてです。

なんとも仏教というのは面白いことを考えるもんです。

撮影2007.12.23



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