愛しきものたち

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東山区 慈芳院薬師如来石仏

2011年11月23日 | 石仏:京都

京都流に言えば東山五条下がる一筋目西入ると云った塩梅の所に慈芳院という目立たない小さな寺が京都の家並みの細い通りに隠れるように在る。

この辺りは清水寺参道への玄関口、清水焼のふるさとして賑う所だが一筋通りを入った慈芳院は誰一人訪ねる人も無く静まりかえっていた。

簡素な山門を潜ると、正面に本堂その左手に覆屋が在り此処にもあの大日如来の提灯の下、どう見ても大日とは見えない如来石仏さん。

写真で見ると小さくまとまって見えるが総高約1.8mと中々の大物・・・しかし風化磨耗が進んで殆どピカピカのツンツルテン・・・、それだけ信仰篤いということかも??

大日と言われているようですが、左手に小さい薬壺、右手は胸の前で施無畏印を結び、高い三重蓮台に座す厚肉彫り等身大の薬師如来坐像です。

良く整った体躯、殆ど顔容は解らないが気高く端正な顔つき、見事に流れる衣紋と写実的なそのプロポーションは鎌倉中期の像立。

やっぱり過去二回の義経にまつわる石仏に何処と無く似通っている気もするが・・・。

傍ら、覆い堂外にも小石仏・・小さいながらもこの阿弥陀石仏も肩や膝の張りも良く中々の優品です。

しかし・・・やっぱり京都市内で見る石仏には、どこと無く野趣が足りないような・・・・・。

撮影2011.9.4



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