愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

大和郡山市 大和民俗公園の旧岩本家住宅

2014年04月06日 | 茅葺き屋根(同)奈良県

引き続き大和民俗公園、少し離れて宇陀・東山区域に建つ「旧岩本家住宅」の茅葺き屋根。

二軒並び建つ手前の大きい葺き下ろしの茅葺き民家。

元、奈良県南東部の山間地域、伊勢本街道「旧室生村黒岩」に在り、農業・林業を営み、庄屋年寄を務めたと言われて居ます。

大きい茅葺き葺き下ろし入母屋造屋根は間口約七間、奥行き五間半、いかにも素朴な山間集落の民家をよく残している。

正面から見ると、いかにも古い絵本に描かれて居そうな茅葺き屋根、その構造様式から江戸末期の嘉永頃(1850年頃)の建築だと言われて居ます。

旧室生村黒岩は今でも鄙びた山間集落、しかし現在、全く茅葺き民家は姿を消してしまった。

この妻側の姿を見て入母屋造りとするか?寄せ棟とするかは微妙・・。

内部にも改造はほとんどなく、西北馬屋を配し奥にかまど・流し・唐臼を備え当初の状態が良く保存されて居る。

撮影2013.6.29