愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

京都府南山城村田山 だんだ坂の二尊磨崖石仏

2014年04月25日 | 石仏:京都

先日紹介の南山城村、田山地区に残された磨崖の二尊石仏。

田山地区は南山城村にあって古い歴史を有する処、木津川上流の名張川を堰止めた高山ダム右岸の高原域に在り、山を伐り拓いて造られた茶畑とわずかばかりの水田に囲まれた桃源郷を思わせる様な土地。

集落の中心部、諏訪神社から程近い集落外れ、昔は渡船場へと続く旧道脇の大岩に枡型を彫り窪め、中に阿弥陀と地蔵の二尊を刻み出している。

向かって右に来迎印の阿弥陀、左手は定形の地蔵、共に像高約35cmの蓮台に立つ。

既に花を手向ける人もなく苔生し・・・その上地蔵の頭部などは削られた様にも見えるが・・・。

もう地元で聞いても知らない人の方が多いかも??

撮影2012.4.30