愛しきものたち

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大和郡山市 大和民俗公園の旧吉川家住宅

2014年04月04日 | 茅葺き屋根(同)奈良県

前回に同じく大和民俗公園内に移築された吉川家住宅。

大和民俗公園の中央部区画に三棟並び建つ一番手前の茅葺き民家。

奈良県中央部、国中平野、元、橿原市中町有り、庄屋を務めた国中地域を代表する典型的な茅葺き屋根の上級農家建築。

本瓦葺き下屋の上に桁行約13m、梁間8.5mの入母屋造、茅葺母屋を載せて居る。

建物周囲の壁は全て土壁仕上げ、往時の様子をよく伝えて居るが・・・生活感を全く感じることの無い移築展示物はセミの抜け殻の様に虚しい。

まあ、しかし抜け殻で有るにせよ、こうして保存されて居る事は有難い。

因みに、元禄16年(1703)頃の建築だとされ、「旧吉川家住宅」として奈良県の文化財に指定されている。

撮影2013.6.29