引き続き大和民俗公園、少し離れて宇陀・東山区域に建つ「旧岩本家住宅」の茅葺き屋根。
二軒並び建つ手前の大きい葺き下ろしの茅葺き民家。
元、奈良県南東部の山間地域、伊勢本街道「旧室生村黒岩」に在り、農業・林業を営み、庄屋年寄を務めたと言われて居ます。
大きい茅葺き葺き下ろし入母屋造屋根は間口約七間、奥行き五間半、いかにも素朴な山間集落の民家をよく残している。
正面から見ると、いかにも古い絵本に描かれて居そうな茅葺き屋根、その構造様式から江戸末期の嘉永頃(1850年頃)の建築だと言われて居ます。
旧室生村黒岩は今でも鄙びた山間集落、しかし現在、全く茅葺き民家は姿を消してしまった。
この妻側の姿を見て入母屋造りとするか?寄せ棟とするかは微妙・・。
内部にも改造はほとんどなく、西北馬屋を配し奥にかまど・流し・唐臼を備え当初の状態が良く保存されて居る。
撮影2013.6.29