ずっと以前から気に成っていた石仏さん・・・・、名前は聞くもののどうも実態が判らなかった。
島ヶ原「やぶっちゃランド」の直ぐ東、木津川と関西線に挟まれた農道脇の潅木林に隠れるように佇んでいる。
「相田地蔵前地蔵」・・名称通りに推察すると・・・・相田地蔵と言う地蔵堂か?もしくは地蔵さんが有り、その前にもう一体の別の地蔵さんが居ると思っていた。
しかし、あに図らんや・・・どこをどう探して見ても林の中に見出したのはこの石仏さんだけ、それも写真のように地蔵ではなく阿弥陀さん。
左上方部を欠除した幅広の舟形光背を持ち、中に像高70~80cmの定印を組み、結跏趺坐した阿弥陀坐像を中肉彫りで刻み出している。
おそらく鎌倉期から南北朝期にかけての造立だろうが尊顔は殆ど判らないほど風化が進んでいる。
しかし肩の張りや、膝張りには古式な力強さが見受けられる。
何故「相田地蔵前地蔵」なのかは、分からず終い。
撮影2012.5.1