愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

京都西京区 山口家住宅茅葺き長屋門 

2014年04月19日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

今年三月中旬、春本番を思わせる暖かい日にチャリで嵐山を訪れ、それだけでは勿体無いと足を伸ばした苔寺(西方寺)近く、山口家住宅の茅葺き長屋門。

山田家住宅は西山の東面山裾、周りを新興住宅の家並に囲まれ、この敷地一画だけが昔日の景観を今に良く伝えて居る。

この茅葺き長屋門は入母屋造茅葺屋根の大型の長屋門で東面して建ち、背面北半部と北側面に桟瓦葺の庇が張り出している。

国の登録有形文化財(建造物)に指定されているが、 現在長屋門の南隣に建つ土蔵の改修工事が行われちょっと艷消し・・・。

しかし、入口に両開きの板扉と脇戸を設け、右手外壁面に横連子窓を構える、旧家の表門としての豪壮で風格のある構えを良く伝えて居る。

この長屋門を有する 山口家は戦国時代より葉室家、徳大寺家に仕えた大庄屋、因みにこの屋敷、「苔香居」は限定公開されて居る様です。

それでもこの開発盛んな土地にあって、良くも保存されて来たものだと我が目を疑う様な素晴らしい景観。

撮影2014.3.17