愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

三重県名張市 上長瀬の「山の神」

2012年04月28日 | 勧請縄:山の神:野神:人形道祖神

上長瀬国津神社境内傍らに有る山ノ神の「カギヒキ」場です。

上長瀬地区は三重県奥伊賀、名張市最南端部、旧美杉村と境を接する山深い名張川源流域にあって、まさに山紫水明を絵に描いたような山里です。

国道165号線と分かれ国道368号線で南方の山をめがけて約20分ばかり、源流域の川瀬に続く斜面に小さな集落が点在している。

国津神社はこの付近から伊賀、大和高原域に数多く有る神社で、妙に山ノ神の「カギヒキ神事」を行う地域と合致しているような??

山ノ神場は国津神社境内、拝殿に向かって右手にあって、山の神、庚申、地蔵石仏など多くの小石造物が並べられている。

カギヒキの鍵は背丈ほどの長さのウツギの枝で四~五本を一纏めにして、掛け渡された注連縄に吊るされています。

ウツギの鍵手枝には、この辺りで福俵と呼ぶ藁苞が吊り下げられている。

藁苞はやっぱり♂そのものを表す呪具なのでしょうか??中には川の小石を七個入れるそうですが、意味は解りません。

単に吉兆の印なのかも??

撮影2012.4.8