大和高原中央部、山添村大塩にも隠れるようにして丹生の千体磨崖石仏に良く似た七体地蔵磨崖石仏が有る。
山添村神野山の鍋倉渓近くより大塩に方面に下りる新しく造られた道路を下って行くと大塩集落に入る直前で道が二手に分れる
旧道側に入ると道路脇、大きい樒の木陰に巨岩が突き出し、ちょうど樒の幹に隠れるようにして小さな石仏が方形枠の中に刻まれている。
新道はこの石仏を迂回するかの様に裏側を走り、地元民でもない限り全く石仏の存在など知る由もない。
大和高原域でよく見かける多尊磨崖石仏に等しく略式化の進んだ地蔵立像が七体横一列に並んで居ます。
六体地蔵では無く七体とはどう云う事なのでしょうか??六体だけでは救い切れない苦しみがあったと云う事なのだろうか。
ここは、大和高原山間僻地の寒村だったに違いない。
撮影2011.4.10