愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

三重県名張市 上三谷の勧請縄

2012年04月26日 | 勧請縄:山の神:野神:人形道祖神

何の予備知識も無く、偶々通り掛けに見掛けた勧請縄です。

<鎮守白山神社境内からの集落>

名張市の上三谷地区は、あの赤目渓谷の一筋西側の谷筋、奈良県旧室生村と隣接した山里で、戸数約10戸ばかり小さな集落です。

国道165号線より南方山中へ約3km足らず、県道にも指定されない谷川沿いの広域林道?を走ること5分ばかり、右手細い谷川の上に勧請縄が吊り渡されている。

元々この地が集落への入り口、はたまた特別な意味を持つ場所でもあったのだろうか??現在良く整備された新道が一気に走りぬけ、こんな縄に気づく人など殆ど居ないのではないだろうか??

縄はコンクリートポールと川を挟んだ杉の木に掛け渡されその長さ約5m足らず、中央3mほどがやや太く、藁房が三箇所に取り付けられた、実にシンプルな勧請縄です。

こんな所で勧請縄に出会うとは思っても居なかったので、略式化したこんな縄でも残っている事に感激でした。

撮影2012.4.8